Interculture 75号(2001年5月号)抜粋
★Community
大迫弘和
SIS校長
全米No.1のスポーツコラムニストとして活躍していたミッチ・アルボム。『コラムを執筆するだけでなく、スポーツの本を書き、ラジオの番組を持つようになる。テレビにもレギュラー出演して、金持ちのフットボール選手や大学スポーツ選手の偽善について、自分の意見を弁じたてるまでになっていた。…………早くいえば売れっ子だ。………丘の上に家を買い、車を買い、株を投資して運用する。ギアをトップに入れ、することなすこと期限ぎりぎり。何かにとりつかれたように体を鍛え、猛烈なスピードで車を走らせる。』
そんなミッチが偶然テレビで大学時代の恩師の姿をみかける。モリー先生。先生は難病、筋萎縮性側索硬化症に冒されていた。16年ぶりの再会。『「やっともどってきてくれたね。」ささやくような声。』
◇◇◇◇◇
再会の日、モリー先生はミッチに尋ねます。
「誰か心を打ち明けられる人、見つけたかな?」
「自分に満足しているかい?」
「精一杯人間らしくしているかい?」
そして、"Are you giving to your community?"
「君のコミュニティーに何か貢献しているかい?」と。
どの国にも、すばらしいなと思えることと、解決しなくてはならない問題とがあるでしょう。(学校というものもまたどの学校もそうでしょう。)アメリカという国に、その国の成り立ちから、またキリスト教の考え方から(その意味では欧州の国々にも言えることになるでしょうが)、社会への貢献、ということが、大切な価値として存在していることは、とても素晴らしいことだと思います。
私のところにもよく卒業生が会いに来てくれますが、その時彼らに、モリー先生の最初の三つの質問に近いことは問いかけたことがあるように思うのですが、「君のコミュニティーに何か貢献しているかい?」と尋ねたことはなかったな、と思い返すのです。
新たな課題に気づきます。
◇◇◇◇◇
10年を現在のような幸福な形で終えることが出来た本校は、勿論、これからも、なによりもこの学園で学ぶ一人一人の生徒に少しでもよい教育が提供されていくように、惜しみない努力を続けていきますが、それに加え、少しずつ、学園として、コミュニティーへの貢献、という課題に取り組んでいければと考えています。
3月30日、千里国際学園土曜学校を開校しました。地域の小学生1年生から6年生まで74名(6クラス)をお預かりしています。先生方は、SIS/OISの先生方とは別に土曜学校の先生方を採用しました。校長は私が兼任しています。ワグナーOIS校長は特別教育顧問という形でさまざまな助言を下さいます。
2002年度より、国公立学校の完全週5日制が実施されます。国際学校ならではの質をもった、本校の類い稀なファシリティーを最大限有効に活用した、充実した内容の土曜学校を、地域の小学生の皆さんに提供していければと考えています。今年は、試行の年として、プランニングの過程で意見を寄せて下さったJust for Kidsの過去の参加者の方々のみに、試行年度としての若干の至らなさをお含みの上、参加していただいています。2002年4月からは広く地域の皆さんに呼びかけ、規模の大きなものとしていく予定です。
春学期、秋学期、冬学期各10日ずつ、年間30日の土曜学校です。SIS/OISの通常学期中であるわけですから、教室その他施設の使用等、SIS/OISの教育に影響が出ないよう、土曜学校の先生方、スタッフにはその点徹底しています。SIS/OIS 本体の教育活動には(週末のスポーツ活動等にも)全く影響は出ませんので、どうぞそのようにご理解下さい。
と言いますより、海外において、日本の子供たちが、週末、現地校のご厚意により校舎を貸していただき土曜補習校の教育を受けることが出来ているように、週末の校舎の使い方に、どうぞ、社会貢献、の意味を、積極的に見いだしていただければと思うのです。
また、学園の、地域貢献の方向性が、SIS/OIS の生徒に対するモデルとなり、そのことで、将来、私たちが彼らに「君のコミュニティーに何か貢献しているかい?」と問えるようになっていける、そんなことも考えるのです。
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学園は財政上の課題を抱えています。しかし、今回の土曜学校のことを、その主題を、第一義的意味付けを、コミュニティーへの貢献、という形で、押さえていきたいと考えます。私たちは、教育、という仕事に携わる者なのですから。
6月には、箕面市内の小学校の先生方を対象として、「小学校での英語の授業」に関するワークショップを本校を会場として開くことも決定しています。市の教育委員会の協力もいただいています。
このような国際学校ならではの地域貢献を、これから色々と考えていければと思っています。
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"The way you get meanig into your life is to devote yourself to loving others, devote yourself to your community around you, and devote yourself to creating something that gives you purpose and meaning."
『人生に意味を与える道は、人を愛すること、自分の周囲の社会のために尽くすこと、自分に目的と意味を与えてくれるものを創り出すこと。』
そう語るモリー先生。ミッチは、それまでの「仕事を相棒にして、ほかのものはすべて脇にどけていた」日々と訣別して、モリー先生の「最後の生徒」になります。
『授業は火曜日。本はいらない。テーマは人生。』
ミッチは書きます。
『人間誰しも人生の教師が必要なんだ。そして、ぼくの教師は-------目の前に座っている。』
参考文献
"Tuesdays with Morrie" Mitch Albom
『モリー先生との火曜日』 別宮貞徳=訳(NHK出版)
(生徒の皆さん、もし興味があったら、いつでもこの本お貸しします。原書(英語)、日本語訳、どちらもありますよ。)
★5ヶ国語で宣誓---第11回入学式
桜がほぼ満開となった4月4日(水)、好天に恵まれて第11回目の入学式が挙行されました。華やかなバンド演奏と大きな拍手に包まれて、中等部1年生(7年生)の新入生55名、高等部1年生(10年生)の入学生78名(内部進学60名含む)、そして編入生9名の計142名が、あたたかく迎えられました。
恒例の生徒宣誓、今年は5ヶ国語で行われ、浅田結有さん(7年、日本語)、呉恵媛さん(10年、ハングル)、陳冠霖君(10年、中国語)、畑まりあさん(7年、フランス語)、秦-池条元毅君(7年、英語)の5人が、堂々とそれぞれの言語で、世界人権宣言の精神に基づいた生徒宣誓を行いました。
校長式辞、理事長、学園長、OIS校長よりの祝辞、生徒会役員の人たちによる歓迎の言葉のどれもが、新入生、編入生の皆さんの心に強く響くものであったと思います。中でも大迫校長の式辞での「人の話をよく聴こう」という言葉は、生徒の誰もに分かりやすく、実行しやすく、しかも大切なこととして深く心に刻まれたことでしょう。
拍手に送られて入学式会場を退場する新入生たちの表情は緊張のなかにも輝いて明るく、満開となった桜の花びらそのものでした。
(馬場博史)
★第8期生(Class of 2001)卒業
高等部第8回卒業式が、3月10日(土)に本校体育館にて挙行されました。厳しい寒さの一日でしたが、卒業生のみなさんが自分たちで企画・運営した最後のイベントは、すべての参列者の心を暖かい気持ちにしてくれたことと思います。
今年の卒業生は、自分たちの卒業式にコンセプトをもたせました。それは、自分を含めていろんな人から見た「自分たち」を取り入れることで『素』の自分たちを見つめなおす機会にしようというものでした。このことは、BGMやHSストリングスの人が演奏する音楽の選曲、スライド上映、秘密に用意された担任の先生へのメッセージ、答辞、そして最後を締めくくる特別記念演奏(The Spirit of This Place---ここに宿る魂:作詞、作曲 中村蕗子と卒業生)などを通じて十分表現されていました。萱原千洋さんを代表とする卒業委員のみなさんの時間と情熱をかけての準備、呂秀慧さん、松永新己くん、横田和佳子さんの司会、裏方の仕事を手伝ってくれた在校生のみなさんの力が、合わさってできたすばらしい式が終わり、卒業生が自分たちの今あることに感謝して胸をはって巣立っていく様は、最高に素敵でした。8期生のみなさん、これからもおおいに自分を磨き、納得いく人生を歩んでください。
(井藤真由美)
★大学等合格状況
池田大介
進路情報室・社会科
http://www.senri.ed.jp/daigaku/
の「2001(8期生)」をご覧下さい。
★学期完結制と受験
真砂和典
教務センター・理科
9年生以上の生徒達にはまた授業選択の時期が巡ってきた。学期完結制の内容部分の中心となる自由選択制では必修を最小限に押さえて、ほとんどの授業選択を生徒に任せている。何をいつ取るかというところまで生徒自身が考えて決めるので一般の学校の授業選択と比べて自由度がずっと高い。うまく活用すればいろいろな選択ができて、生徒それぞれの個性を生かしたプログラムを組むことができる。逆に、いい加減に選択していると、後で困るのではないかとか、他からの情報に振り回されただけの支離滅裂なプログラムができるのではないかと不安になるかもしれない。
去年の9月に学期完結制の説明のための保護者会を開いた時、受験科目についてこのような不安を持たれた方から、受験に関する情報も授業選択とともに流してほしいという要望があった。国公私立大学とも、昔のパターン化された受験科目は姿を消しつつあり、現在は学校・学部・学科ごとに様々な入試を行っているので、基本的には各自がそれぞれ調べることになる。しかし、10年生(高等部1年生)あたりでは、まだあまりにも漠然とした段階なので、具体的に調べようがないということだろう。学期完結制は進路の変更につれて学期ごとに授業を選べるので、一般の授業選択法に比べて後になっても対応し易いのだが、それでも不安を感じるのはこのシステムが目新しいというだけでなく次の理由によるのではないだろうか。一般の授業選択では高校2年か3年の初めに大枠で進路がきまり、1年という長い単位で絞られていくので、後戻りできない。つまり、迷う余地があまりないのだが、学期完結制では状況に応じて変更できる可能性があるので迷いつづけることになる。更に、大枠すらなければ、どこも受験できない選択をしてしまうのではないかと心配になる。これらが不安を掻き立てるのだろう。
枠に押し込むことはしたくないので、大枠を示してそれぞれの生徒に自分の学習プランを作ってもらうのが一番良いと思う。ところがこの大枠が簡単ではない。すべてを包み込むとなると大きくなり過ぎて、99%以上の生徒には意味が薄れていくことになってしまうからだ。そんなことも知った上で次の情報を活用してもらいたい。国語と数学は開講科目一覧の前書きがある。英語は分野が細かく分かれていないので、普通にバランスよく授業を取っていれば問題はないだろう。
理科の受験科目については、文系で1科目(Tの範囲まで)、理系で2科目(Uの範囲まで)が最大限となる。いわゆる私立文系では入試科目に理科はない。Tの範囲というのは、物理ならば、本校の物理TaとTbになる。化学ならば、化学T1とT2とT3になり、生物では、生物T1とT2で、地学では、地学TaとTbとTcを取れば十分だ。Uの範囲というのは、物理、化学、生物それぞれのUの科目だ。地学では上の3つにUの内容も含まれている。
社会科については進路情報室の池田先生にお願いして書いてもらった。
◇
社会科(地歴科・公民科)の受験科目は、『日本史(A・B)』、『世界史(A・B)』、『地理(A・B)』(以上地歴科)、『現代社会』、『政治経済』、『倫理社会』(以上公民科)。
<私立大学>受験の場合;
@文系:社会科が必要な、例えば、3教科入試などの場合、『日本史B』か『世界史B』を指定する大学が多い。
A理系:社会科は、まず必要ないと考えてよい。
B『現代社会』、『政治経済』、『倫理社会』は、あまり多くはないが、大学によっては受験可能である。
これらのことから、『日本史B』か『世界史B』を履修しておくのが無難と言える。しかし、両科目とも量的に非常に幅広い範囲なので、問題演習等が必要。しかも、その場合、相当の努力と労力が求められるようである。
なお、『日本史B』を、本校において全体的に網羅する場合は、本校の必修選択条件を満たすことも考えると、「日本史A1」・「日本史A2」と「世界史A3」を履修するパターンが考えられる。『世界史B』の場合は、「世界史A1」・「世界史A2」と「日本史A3」を履修するパターンが考えられる。
いずれにしても、詳細は、進路情報室内の、全国の大学入試科目一覧を参照する必要がある。
<国公立大学>受験の場合;
@文系・理系とも、まず、1次(共通)試験の大学入試センター試験では、私立大学と違って、基本的には、社会科(地歴科・公民科)のほぼ全ての科目の中から選択可能(例外があるので要注意※例:地歴科からだけの選択等)。
A個別学力検査(2次試験)では、理系の学部の場合、社会科はまず必要ないと考えてよいが、文系の学部のように、社会科が必要な場合、地歴科からの選択が多いようである(公民科からの選択が可能な大学もある)。中には、京都大学のように、センター試験で地歴科から1科目選択させ、個別学力検査では、センター試験で選択した以外の地歴科の科目を1つ選択させる大学・学部も、わずかながら存在。
いずれにしても、詳細は、進路情報室内の、全国の大学入試科目一覧を参照する必要がある。
『地理』の場合は、「地理学」を履修した方がよいでしょう。
『政治経済』の場合は、「政治経済」を履修した方がよいでしょう。
『倫理社会』の場合は、内容的に「宗教学入門」及び「世界史A1」を履修してもよい。
『現代社会』の場合は、必修科目の「比較文化」を履修するとともに、内容的に「政治経済」を履修してもよい。
最後に、高校3年生を毎年見ていると、自分の進路(国・公・私立、文・理系等他)をあまりにも早く決めすぎ、それを固定化してしまい、かえって受験時期に柔軟な体勢がとれなくなった生徒も多々見受けられる。入試科目を念頭に、あくまで、自分の興味と適性にしたがって、幅広い科目選択を行おうとする姿勢が肝要か!?
また、『世界史』・『日本史』・『地理』のA・B科目に関する注意点などを、本校の「開講科目一覧(COURSE DESCRIPTIONS)」−社会科の履修の仕方について−に記している。各科目の内容なども含め、必ず参照しておくこと。そして、何かわからないことが出てきたら、ぜひ進路情報室を訪ねてみよう!
※ 注意: 文中『 』=正式な科目名 /「 」=本校における科目名
(進路情報室 池田大介)
◇
さて、学期完結制では受験ばかりを意識して選択科目を決める生徒が増えていくのではないかと心配する意見がある。上のような情報を流しつつ、生徒達がどのように受け取るのかと私も少し不安になるが、それでもやはり知っている方がよいと思う。現実として、それ程受験科目が多い訳ではなく、知らないために不安が募ることの方が多いからだ。例えば推薦入試では、英語と小論文だけなどというように、拍子抜けするほど受験科目が少ない場合もあるようだ。また、海外の大学は書類選考が中心で、基礎をバランスよく学習していることを重視する。
実際には、学期完結制が始まる前に比べて高学年で美術や音楽、第二外国語そして新たに始まった受験とは直接関係のないユニークな授業を取る生徒は増加している。授業選択の時に、生徒達が教員のところへ相談に行く機会がぐっと増えたので、教員は生徒達が受験に傾いたと感じるのかもしれない。以前は相談することもなく、受験する可能性が少しでもあるならば、その科目を選ぶのが無難な方法だった。それが一般の高校では当たり前になっているのだが…。
大学受験の結果が出揃う季節になった。私が受験生だった頃のようにぺーパー試験の一発勝負ばかりだったら、与えられたカリキュラムをこなす受験勉強だけでも乗り切れただろうが、今は一般入試をはじめ、いろいろな入試方法がある。自分で膨大なレポートをまとめて提出したり、大学教授の講義を聴いてから、それに対する自分の意見を書かされる入試もあったりする。大学側も単にテストで良い点を取る生徒を集めているだけではいけないことに気づいている。自ら進んで学び取る姿勢が求められるのは当然のことだ。
学期完結制では授業の時だけでなく、授業選択の時にもそのような姿勢を身につけるように仕向けられている。目先のことだけに右往左往するのではなく、自分の適性や将来のこともよく考えながら取り組んでもらいたい。それを見守り、手助けをするのも個性・経験ともに豊かな本校教員の大切な仕事だ。ここでも少人数教育が生かされ、千里国際学園では生徒をサポートする体制が充分に機能している。
★感動!中国修学旅行
小俣こずえ、中山裕美子、平林詩織
高等部3年旅行委員
3月13日〜17日の5日間、中国へ行ってきました。この旅行ではAコース(上海、北京)とBコース(上海、桂林、北京)の2つのコースを設け、どちらも中国4000年の歴史と現在の姿に触れることができるものでした。それぞれが中国の壮大さに感動し、いろんな思いを胸に仲間との旅行を楽しんだと思います。ここで、私たちの旅行をみんなの感想と一緒に紹介します。この2ページで、きっと私たちの感動が伝わると思います。旅行委員をはじめ、阪急交通社の宍井さん、的場さん、現地スタッフの方々、プランチーム、パーティー委員、コースヘッド、グループリーダー、先生方、そして旅行に参加した全ての人、ありがとうございました。お疲れさまでした。素晴らしい旅行をありがとう。(平林詩織)
3月13日
(A,Bコース共通)
上海へ到着、夕食後、上海雑技を観賞→外灘へ夜景を見にいきました。
道路の下が緑や青にライトアップされていて感動/外灘の西洋風建物の景色に感動。江沢民が自分の故郷の上海にお金を費やしていると知った/上海は未来の町の様/高層ビルと昔の古い建物の差がすごい
3月14日 午前 上海の「甘泉中学校」へ。
<スタディーツアー>
(A,Bコース共通)A中華料理教室/B民族楽器教室/C山水画教室/Dスポーツ交流
むっちゃ熱く歓迎してくれてびっくり/もっと向こうの文化に触れたかった/スポーツは言葉が伝わらなくてもルールがあれば試合はできる/沢山友達が出来て民族楽器にもふれられて中国を少し知れた/お互いアジア人で分かり合えた/お互い外国語を習う立場として、彼らの流暢な日本語には比べものにならない努力と、日本への強い関心を感じた
午後 Aコース上海博物館見学-->豫園散策
一日ないと全部回れない/あまり時間が無くて残念/建物がすごくきれい/豫園は迷路みたい/路上にも色々な店が出てた/建物がすごく中国って感じ/ここの店の人はいい人だったけど他のとこは怖かった…。Bコースは桂林へ。
3月15日
Aコース
飛行機で北京へ-->天壇公園観光-->王府井大街散策-->屋台見学
空港で順番抜かしと勘違いされてすごく怒られたのが怖かった/王府井は豫園より都会/夜の屋台はサナギやサソリ等珍味を売ってる/臭豆腐は強烈…/天壇公園は神社みたい/建物は黄砂で少し汚れてたけどすごく綺麗
Bコース
廬笛岩(鍾乳洞)見学→漓江へ。4時間の河下り。→桂林市内を観光→飛行機で北京へ
お気に入りは桂林の金木犀のお茶/料理をなめたらあかんぜヨ。上海料理より数100倍極うま/自然の雄大さを感じた。緑は濃く神秘的。ゆっくり時間が流れ、忙しい日本がバカバカしくなった/自然のスケールに驚き
3月16日
(A,Bコース共通)
万里の長城見学→故宮博物院見学→天安門
万里の長城、故宮は想像以上に感動/男坂はしんどかったけど死ぬ前に一度は行きたかったから嬉しかった/故宮は神秘的で別世界/4年住んでいたけど、2年いなかっただけでこんなにも変わっているとは思わなかった/驚きは花が全然無い事。黄砂の影響もあり灰色の世界/北京は中国!って感じ/山々している所に道があり、それが昔の人によって作られたと思うと感動/人の多さ、町の大きさに驚き
【全体感想文より】
街中にいると吸い込まれそう/中国とは…「秘境」/やっぱ世界一デッカイ国、やる事もすげーわぁ/歴史の重みが伝わってきた/予想以上の自転車!あそこまで図々しいとは思わなかった/イメージ通りの中華料理を堪能/中国語が話せたらと何回も思った/隣の国なのに何も知らない事を実感/思ったより街が発展していた/上海・桂林・北京、同じ1つの国であることが不思議/日本と同じにおいがして、外国って気がしない/共産国だから、というステレオタイプはやめた方がいい/街は、区画ごと同じ建物だし、古い建物を壊して丸ごと新しくし、同じメーカーしかなく、さすが「共産主義国家」/今回みたいに楽しい旅行は2度とない/皆で来たからこそ、中国が輝いて映った/笛売りのおばさんが、警官に押さえられているのを見た。非常につらい状況である。彼らにも当然家族があり、必然的に食べさせていかなければならない。そんな世界に触れることで、自分の中の使命感、価値観、道徳感、人生観が、大きく変わった旅/自分をふり返る旅。自分の弱い所を知り、その改善方法が見えた/ニーハオトイレは絶対入れない/中国は水まわりが悪く、日本の快適さを実感/カナリ値切れてびっくり/値切るのが大変だし店員は怒るから困った/中国人は今も毛沢東を尊敬している。私はこれに一番びっくり/「怖い人多い」って思っていたけど、中国語の特徴のせいだと分かった/日本人だからといって軽蔑されはしなかったが、かなり観光客的な扱い/都会化=西洋化だと実感した。ガイドさんの話から中国の今を垣間見たのが非常に有意義だった。
★ワールドリーダーズサミットに参加して
横川 梓
高等部2年
My name is Azusa and I'm the delegation of Japan. 7日間、廊下や部屋の中でだれかとすれ違うたびに、私はこのセリフを言った。なんて言ったって、こ の Conference Center には35ヶ国以上からやって来た400人もの高校生たちが同じ建物に寝泊りしていたため、だれがどの国の代表かを覚えるのにはかなり苦労がいった。毎日ちがった顔に出会い、毎日ちがった刺激を受けた。
私はこの春休み、「高校生ワールドリーダーズサミット」(アメリカでは Presidential Classroom,又は Future World Leaders Summit とも呼ばれている)というプログラムに参加した。私を含めて日本からは15人の代表と、現在アメリカに留 学している日本人の高校生13人が現地 Washington D.C.で加わり、PC(略)ではDelegation of Japan は合計28人となった。私がこのプログラムに参加しようと思った理由の一つは、まず自分の英語力を確かめて みたかったことと、もう一つは自分という人間がどれだけ世界中の人々に通用するか知りたかったからである。PCに行く前までは日本の若者の代表として、他の国の代表と対等に討論できるかどうか不安だったが、PCの期間中その不安はだんだん消えていった。
PCに行けて本当に良かった!私がPCで経験したことを一言で表すのは無理だろう。なぜならPCは本当に特別な場所だったから。それぞれちがった国籍、ちがったバックグラウンドを持っている高校生400人が朝から夜遅くまで行動を共にし、ディスカッション中には激しい討論が繰り広げられた。PCでは、私は発展途上国から来ている人々の英語力の素晴らしさに圧倒された。一番印象的だったのがスリランカ人だった。特に発音がキレイというわけではなかったのだが、彼らのスピーチはいつも表現豊かでとてもユーモアがあった。PCではだれもが英語を流暢に話すのは当たり前のことだった。PCだけではなくきっと将来世界中がそうなるだろう。英語を自由に使いこなせることがどれだけ重要なのか改めて実感した。
セミナーの中で心に残ったことは、Holocaust(ユダヤ人大量虐殺)の生存者の一人であるおばあさんの講演を聞いたときのことだった。彼女は話の中で、第二次世界大戦のような恐ろしい争いは二度とあってはならないと言った。人を憎んだりいがみ合ったりしないためには、お互いをリスペクトしなければいけない。あなたたちなら、絶対にできるはず。あなたたちは新世代であると同時に、Futureでもある、添ou Are the Future煤B彼女がそう言ったとき、部屋の中にいた400人が一瞬の間だけ一つになったような気がした。住んでいる国や、しゃべっている言語は別々でもみんな同じ人間なのだ、ととても嬉しくなった。
PCでの出会いは本当に楽しいものであった。いつも自分がナンバーワンのアメリカ人。常にクールなドイツ人。チョコレートが大好きなスイス人。なぜかアメリカに対抗心を抱いているカナダ人。何か嬉しいことがあるとすぐに踊りだすホンジュラス人。他にもPCならではのたくさんの貴重な出会いがあった。仲良くなった人たちとは、現在もメールでやり取りをしているし、これから先もずっと連絡を取り続けて行くと思う。あのメンバーが一つの屋根の下で一緒になったのは、あれが最初で最後だっただろう。でも、もしも彼らとまた Future で再会できるのなら、そのときは人種、宗教、使用する言語による差別や争いが無くなっている世の中であってほしい。
最後に、PCに行くまでに私を応援し続けてくれた学校の先生方、家族、親友たちにお礼を言いたい。そして、at last but not least、本当に一番最初から最後までずっとそばにいてくれて、常に私を勇気付けてくれた14人の素晴らしい仲間たちにもお礼を言いたい。みんなと日本を代表できたことを私は誇りに思います。本当にありがとう。
★AMIS "HONOR BAND" IN BERLIN で演奏
William Marocco
Music director
SIS student grade 10 student, Ayako Tokumine, auditioned in early October 2001 for the Association for Music in International Schools (AMIS) "honor band" and was selected on clarinet for a place in this prestigious ensemble. Select students, representing international schools from all over the world, met and rehearsed from March 14-17,2001, culminating in a "grand concert" with the "honor choir" State Radio Symphony Hall in Berlin, Germany. The conductor was Jerry Junkin, Music director of the famed Dallas(Texas) Wind Symphony. Mr. Junkin is also a professor of Music at the University of Texas. The concert was truly outstanding. Ayako was the first SIS student to participate in this event.
International Honor Band and Choir Festivalに参加して
徳嶺絢子
高等部1年
私は March 15〜17,2001 に開催された "International Honor Band and Choir Festival Berlin" に音楽科の Mr.Marocco と参加して来ました。この話は昨年の11月にオーディションの楽譜が Mr.Marocco に届いた時に始まります。オーディションは課題曲をテープに録音して英国の AMIS の本部に送り、そこで合否が検討されます。私はクラリネットを選考しているので,オーディションの課題は E Major Scale, D FLAT Major Scale, E Chromatic と課題曲1曲でした。私は 3rd Clarinet に合格し、Director の Mr,Marocco と Berlin に向いました。ホテルでは2人のroom mates, Choir の KC, baritone の Liz と一緒に部屋を使っていました。Band の rehearsal は総て John F. Kennedy Schoolで行われました。Choir の rehearsal はベルリン市内の教会で行われました。これは、Friday March 16 の Band Scheduleです。
8:00 Bus leaves for JFK 9:00 FULL BAND Rehearsal JFK 11:00 Break 11:15 Sectional/full rehearsal 13:00 Lunch 14:00 FULL BAND Rehearsal JFK 16:30 Break 16:50 FULL rehearsal CHOIR&BAND JFK 18:00 Bus back to Hotel
これらのrehearsalは決して易しかったとは言えません。口が疲れて痺れたり、歯が痛くなったり。しかし、また、あんなに楽しかった3日間は生まれて初めての経験だったと言えます。参加している生徒達の音楽に対する熱意は、凄まじい程でした。それははっきりと、長時間の rehearsal の中で途切れる事のない集中力に表れていました。総ての生徒は、とてもレベルの高い位置に居て、自分が何をすべきかということを知っていました。そしてMarch 17,SFB(Radio Symphony Music hall)で festival が開催されました。
The International Honor Band..."The Washington Post", "Salvation is Created", "Kentucky Harmony", "The Great Gate of Kiev [from "Pictures at an Exhibition"]".
The Honor Band and Honor Choir... "A Parting Blessing [Old Irish Prayer]"
曲目は上の通りです。Honor Choirの曲目も紹介したいのですが、省略させて頂きます。Festivalは大成功でした。そしてMarch 18,生徒達は皆自分の住む国へとそれぞれ帰っていきました。皆離れ離れ、世界中に散らばって生きていますが、皆世界のどこかで、「音楽」をやっていればきっと繋がっていると思います。最後に今回私を助けて応援してくださった人達にお礼を。もちろん、Berlin でも心強い味方でいてくださった Mr.Marocco, Thank you... looking forward to Dubai.. ! 助けに飛んで来て下さったMr. Middlebrook, Thank you for your help at the airport! 私を日本から支えてくださった大迫先生、Information Center の川嶋さんを始め奔走して下さった方々、夜まで練習に付き合って助言を与えてくださったさくら先生、素晴らしい festival へと導いて下さったAMIS、そして忘れてならないのが Conductor, Professor Jerry Junkin! Berlin へ向う道中出逢えた方々、サポートしてくれた家族、そして Berlin で出逢えた友達へ。心からの感謝と尊敬をこめて。
(注)AMIS について、詳しくは http://www.bassetts.demon.co.uk/amis.html をご覧ください。
★<留学報告> Vermontでの4週間
藤田千晶
中等部3年
私は3月9日から4月7日までアメリカのVermontで過ごしました。VTはカナダ国境に近いアメリカ北東部に位置し、気温は氷点下、積雪も約1m近くと、本当に寒い所でした。私が滞在したWaterburyと言う所はとても田舎で、日本人が訪れるのは初めてだった上に、スーパーマーケットは車で10分位の所に1軒あるだけで、日本の生活からは考えられない程静かな所でした。ホストファミリーのLoriは、去年の夏にVTの教師団体の一員として、日本の教育と文化を勉強するために来阪した際に、私の家に2週間ホームステイした関係で知り合いとなった女性です。だから、ホストファミリーについては何も心配はありませんでしたが、授業を受ける訳ですから「友達ができなかったら?」とか、「英語が通じなかったら?」ととても不安でした。Loriは7・8年生の先生で、私もその学校に通うので、VTに行く前からLoriに紹介してもらった生徒3人(Carrie、Calandra、Sarah)とmail交換してはいたのですが、それでもとても不安でした。
=Vermontに到着して=
VTの空港に着いた時、「ここで4週間暮すんだ!」と、とてもワクワクしました。日曜日にはLoriの仕事で学校に初めて行きました。そこで、ビックリするほど嬉しい事がありました。廊下の壁に「Welcome
Chiaki」と書いてあるポスターがあったのです!(そのポスターは日本に持って帰りました)それを見た時は本当に嬉しくまた少し安心しました。その夜はLoriが礼拝を受けている教会で食事会があったので、私も参加しました。そこで12年生の女の子3人に会いました。彼女達は本当に親切で教会を案内してくれました。この会で私はとてもリラックスし、その夜はぐっすり眠れました。
=初めての登校=
翌朝6時30分に目覚し時計が鳴りました。起きてもあまり緊張していないので不思議でした。そして学校に着き、校舎に入る頃もまだ緊張していませんでしたが、クラスで待っていたら、だんだん緊張してきました。とうとう7時30分になり、生徒たちが階段を上ってくる音が聞こえ、私の緊張は最高潮に達しました。そして、Loriに連れられて皆がいる所に行きました。全員の視線が私に集まるのを感じ、顔がこれ以上赤くなれないぐらい真っ赤になりました。でも、そこにはCarrieが居たので少し安心しました。
=「Study Hole」=
2・3時間目はLoriの教室で「Study Hole」でした。これは、SISで言うアンスケ(授業のない時間帯)のような物ですが、必ず教室にいて話してもいけないし、もちろん遊んでもいけないのがSISのアンスケと違う点です。また先生も各教室に見張り役のような形でいます。また、もう1つの特徴が、食べ物を食べても良いところです!学校中いつでもどこでも食べていいのです。授業中でも!これにはとてもビックリしました。(ただ、ガムは授業中には食べてはいけませんでした)
=社会=
社会はLoriが教えてくれました。最初の2週間は大恐慌について勉強し、後半の2週間は、(実際は5月の始めまで続くそうです)、第2次世界大戦の事が学習テーマでした。そのプロジェクトでは大戦にかかわった国々(アメリカ・フランス・イギリス・イタリア・ドイツ・日本・中国・ロシア)を調べました。3人ずつのグループになり、各国の文化や大戦の時の事を詳しく調べ、地図を作ったりしました。そこで、私は日本グループを手伝いました。全部で4クラスあり(7、8年生各2クラス)毎日午後の授業は社会でした。最初は「毎日社会!?」と思いましたが、おかげで7年生の人とも知り合えたし、とても面白かったです。
=Language Art(英語)=
いきなりみんなでエッセイを書き始めて、どうしようかと思いましたが、半ページ位の物を書きました。Language
Artでは毎日のようにエッセイを書くので英作文が少し得意になりました。
=生徒会活動=
月曜日は生徒会があり、Loriは顧問の先生なので、私も生徒会を手伝いました。そこでもたくさんの友達が出来ました。生徒会企画で、階段の所の掲示板に私を含めて4人でペイントしました。とても楽しかったし、その掲示板に全員の名前をサインしたのでとても良い思い出になりました。
=Surprise Party=
4週間はあっという間に過ぎてしまい、ついに最後の土曜日になってしまいました。その日の午前中、友達が私をショッピングに連れて行ってくれました。Loriは用事があるから行けないと言い、代わりにSarahのお母さんがモールまで連れて行ってくれました。Julieがおじいちゃんと食事の約束があるため、2時までみんなでショッピングを楽しみました。帰りにみんながLoriの猫を見に行こうかな?と言い、一緒に家までついてきました。突然ロフトのようなところからたくさんの風船が降ってきました。「え!?」と思い、上を見上げると25人位の友達がいたのです!その時はビックリして声も出ませんでした。そこでやっと「Surprise
Party」だと言う事が分かりました。Julieのおじいちゃんとの食事もLoriの用事も嘘で、私達が出掛けている時に準備をしていて待っていてくれたのです!本当に嬉しくて泣きそうになってしまいました。また、みんなが私にプレゼントをくれました。たくさんの人がVT名物のメイプルシロップなどをくれました。私の大好物でとても嬉しかったです。その後、Sugar
and Snow をしました。Sugar and Snowとはこの地域固有の物で、冬にしか食べられません。雪の上にメイプルシロップをかけて少し固めて柔らかいキャンディのように食べるのです。すごくおいしくて私が大好きなのを知っていたのです。楽しい時間はすぐに過ぎてしまい、みんなポツポツと帰り始めました。帰ってしまう時はすごく悲しくて、一生会えない訳ではないのにそんな感じがしました。その夜はJulieとLindsayとSarahがLoriの家に泊まり、少し話してから寝ました。とても楽しかったです。そして、ついに日曜日になり帰る日が来てしまいました。その3人が見送りに来てくれてすごく嬉しかったし、飛行機に乗る時には本当に悲しくてボロボロと泣いてしまいました。
=1ヶ月を振り返って=
私はVermontで本当に良い体験をしました。最初は、「友達が出来るかな?」などと不安だったのに、今は夏にもう一度行きたいと思うほど皆と仲良くなれました。また、この1ヶ月で英語も少しは上達したと感じ、友達とのコミュニケーションもほとんど不自由しないようになりました。今はアメリカにも家があるような感じなので、これからも皆とmail交換をし続けて、今度は長期間の留学をして英語をもっとマスターしたいです。
★【カーディフ通信】 「口蹄疫」が深刻な問題
難波和彦
英語科
春分が過ぎると、イギリスでは、サマータイムが実施され、昼間の時間が日に日に長くなっていきます。緯度が高いので、夏至のころには、9時を過ぎてもまだ明るいほどです。人々は、平日でも5時に仕事を終えて帰宅し、夕食を済ませた後、屋外にスポーツをしにいったりしています。
昨年夏に来てこちらにきて以来、大雨、オイルクライシスなど今までになかったことが起きていますが、今度は Foot and Mouth disease です。日本でも「口蹄疫」という難しい名前で報道されていると思いますが、イギリスでは、連日のように新たにこの病気が発見された地域が報告され、処分される牛や羊の映像が毎日ニュースで流れます。ただ、今のところは特に食用の肉が不足するというようなことは起こってないし、人間には感染しないということなので、日常の生活に支障は出ていません。しかし、汚染された地域の土を運ばないようにということで、特に田舎の観光地などで立ち入りが制限され、春から夏の観光シーズンを迎えて、観光産業にとっては大きな打撃になりそうです。もちろん農業、牧畜業にとっては、深刻な問題であることはいうまでもありません。他には、6 nations というヨーロッパで最大のラグビーの国際大会をはじめとして、数々のイベントがキャンセルされています。総選挙も延期されることになりました。
僕のお勉強のほうですが、今学期は先学期に習った言語学の基本的な知識を応用した授業になっています。英語のテストを作ったり、日本の教科書とこちらの教科書を比較したりする課題、日本語と英語を発音、単語、文法などの観点から比較する課題などがあって、日本語についても自分にとっては新しい発見があり、おもしろいです。5月になると授業が終わり、MA dissertation- 修士論文を残すのみです。普通の授業では、4000語の論文を書くのが、課題ですが、修士論文では16000語から20000語の論文を書くことになります。この修士論文が一番大きな課題でもあり、今回の留学でもっとも重要なものになります。残りの約4ヶ月は、この論文に専念することになります。それでは今回はこのへんで・・・。
★<旧職員寄稿> 新学年が始まるにあたって
田浦秀幸
福井医科大学教授、旧SIS英語科職員
3月下旬に井嶋先生のお招きで「帰国子女を考える会」の例会に、OISの日本語科のラスト先生と共に参加させていただきました。日本人学校で校長をされ、帰国後は養護学校の校長をされた生野先生の講演があり、私自身以前より帰国生教育と養護教育の重なりをなんとなく感じていたので、このような経験をされた先生の生の声を聴くことはインパクトのあるものでした。当日フロアには体育の加納先生やOIS日本語科の原先生がこられていて、短時間ですがお話をすることができ、自分がSIS勤務時は仕事の忙しさにかまけて、このような自己研修の場にあまり顔を出すことがなかったので、お二人の熱心さには頭が下がりました。小、中、高校の現場で帰国生教育に携わっておられる教員、大学でその研究をされている研究者、公教育以外の場で英語教育を実践されている方々、帰国生の保護者の方々、日本在住の外国人の方等幅広い層の参加者が熱っぽく議論をされる中で、8年近くもSISにいたにもかかわらず如何に自分に知識がないかを痛感し、改めて情けなく思いました。先代校長の藤沢先生や、現入学センター長の井嶋先生は、帰国生教育に関して非常に造詣の深い先生方で、同じ職場にいたのに多くを学ぼうとしなかったことが、今さらながら残念です。教員は教えることに慣れ過ぎて、教わることがおろそかになりがちになる職業かもしれません(少なくとも私にはその傾向が大きいようです)。4月から医学科新入生100名の指導教官(担任のようなもの)になります。学生から教わることが多いことを忘れずに接していこうと、新学年を迎えるに当たって、思っているところです。
SIS Research Column <10>
一般生徒の英語コミュニケーション力(1)
今回から、ベネッセコーポレーションとアメリカのテスト作成会社ACTが、日本人の英語コミュニケーション力を測定するために共同作成した「英語コミュニケーションテスト」を1998年10月に、SISの7年生から12年生までの一部の英語のクラスで実施した結果を報告します。
このテストは難度によりa, b2種類の問題があり、7年生から9年生の一般生にはtype bを、それ以外の一般生と全帰国生にはtype aを受けてもらいました。TOEFLのようにリーディング、リスニング、ライティングに別れていて全部で90分かかります。答案用紙は全てアメリカに送られ採点されました。残念ながら高校3年生は帰国生しか受験できなかったので、比較の為に関西の某外国語大学の2回生21人(英語圏生活体験のない学生)にも同じテストを受けてもらいました。今回はリーディングとリスニングに焦点を当ててみることにします。
各学年の平均点を比較しやすいようにパーセンテージでグラフ化したのが下の図です。ANOVA (p<.01), post-hoc Tukey-Kramer HSD (5%)の結果、7、8、9年生と確実に英語読解力が伸びているのがわかりました。テストの種類が違うので9年生と10年生を比較できませんが、外国語大学の2回生よりもSISの10、11年生の方が読解力があることも分かりました。ただし10年生と11年生の間に差はありませんでした。
(グラフ1)
このように書き手の意図を様々なスタイルで書かれた英文を通して読み取る力が10年生くらいまでは、SISで確実に付いているようです。またその後の伸びに関しては、英語力が高いと思われる外大生よりも高い得点を上げながらも、少なくとも1年間は頭打ちになることも分かりました。しかしながら、今回の結果からだけでは、その原因やこの傾向が12年生でも続くのかどうかは残念ながらわかりません。
(グラフ2)
次にリスニング力に関してですが、7、8年生間に差はなくこの2学年に比べて9年生が大いに力を付けています。10、11年生、外大2回生間には全く差が見られませんでした。つまり、外大生レベルにはSISでは、既に9年生で到達していると言えます。大学の講議を理解したり、難解なニュースレポートや演説は別にしても、日常生活で必要な程度の英語リスニング力に関して、驚くべきスピードで習得しているようです。ひとたびこのレベルに到達した後10、11年生でこれ以上向上が見られないのは、問題作成に起因するのか、帰国生のように膨大な量のインプットが必要なのか等に関しては、リーディング同様に今回の結果だけでは結論はでません。更なるリサーチを積み重ねて、一般生としてSISに入学した生徒達が6年後どれくらいの英語コミュニケーション力をつけているのか、客観的に示せるものがそろそろ必要だと私は個人的に思います。
Bilingualism Column <10>
2言語を同時習得中の子供の言語発達が正常かどうか知る方法は?
言語発達にはかなりの個人差が見られ、早く話し始めた子供の言語能力が必ずしも高いわけではなく、アインシュタインのように3歳まで言葉をしゃべらずとも一度話し始めると急速に発達を示す子供もいるようです。2言語を同時習得中の子供にとって、家庭でのインプット量に偏りがあるのか、バランスがいいのかによって各言語の発達状況が異なり、単純に他のバイリンガルの子供と比較したところで意味はあまりありません。ただ、明らかに言語発達が正常でない場合、言語療法士や臨床・教育心理学者といった専門家に相談する必要があります。その際特に留意しないといけないのは、バイリンガルの子供の言語発達に関するトレーニングを受けた専門家に相談しないといけないということです。
平均的なバイリンガル児の大まかな言語発達を簡単にまとめると次のようになります。最初は喃語の段階から始まり、1歳の誕生日を迎える頃に周囲の大人に理解できるような言葉を発し始めます。2歳頃までには、2語を結びつけるようになり、徐々に3語文へと向かいます。3歳位に言語発達上大きな変化が見られ、単純な文構造ではあるが文法的に正しい長い文章を発するようになります。相手との話のやりとりができるようになるのもこの頃です。4歳以降になると、複雑な文を作り代名詞なども使えるようになります。但しこれはあくまで平均的なものであり、このパターンから大きく逸脱していても、小学校入学前までにしっかりとした言語体系を習得しているケースがほとんどで、あまり幼い頃から心配する必要はないようです。
(原典: Colin Baker, 2000. "A parents' and teachers' guide to bilingualism"pp. 35-37)
Book Review on Bilingualism <8>
「バイリンガルはどのようにして言語を習得するのか」(1996)
山本雅代著(明石書店)
バイリンガルに関する本を紹介しようとするとどうしても、関西学院大学院の山本教授のものが多くなってしまいます。このようなバイリンガルの権威が東京でなく関西圏にいらっしゃる利点をもっと生かさなくてはいけないと思います。
さてこの本は題名から察しがつくように、学部や大学院レベルでバイリンガリズムを学ぶ学生の教科書にうってつけのものである一方、一般読者にとって少々敷居が高い部分が確かにあります。それでもここで紹介するのは、自身が帰国生であったり、その保護者であったり、SISで英語を学習し始め将来はバイリンガルになることを目指している一般生や、学問としてのバイリンガリズムに興味を持っている教員の方々にとって、興味のある部分だけを飛ばし読みしても十分に、その本質に迫ることができるほど上手くまとめられた本であるからです。
私自身が一番興味を持って読めたのは、この本の後半部分のいわゆる神経心理言語学と呼ばれる分野で、バイリンガルと知能・脳構造などが扱われています。ただこの部分は、バイリンガル先進国であるアメリカやカナダ、イギリスの専門家 が詳しく解説した本を沢山出版しているもので、英語で読むことを厭わなければ同様な知識は得られます。この本がその類の専門書と一線を画しているのは、バイリンガリズムを日本というコンテキストの中で捉え、アイヌや日本における国際結婚家庭における言語使用やそれに伴う問題点を詳細に見ている点です。また国際結婚家庭で日英バイリンガルの母親として、子供の言語発達を調査した結果を非常にわかりやすくまとめた章もあり、日本語で書かれた資料がほとんどない現状、貴重な資料でもあります。また、一見英語をネイティブのような発音でペラペラしゃべれていて、他人から羨ましがられるバイリンガルであっても、知的レベルの高い内容を学習する段になると、日本語でも英語でもついてこられない生徒がいますが、一体どうしてこのようなことが起こるのかを扱った章もあります。言語やバイリンガルに関しては人それぞれ様々な知識を持ち合わせていますが、体系だった学問としてまとまった本書を読む中で、今まで当たり前のように思っていたことが実は間違っていたんだとわかったり、逆に不安に思っていたことも実はそれが当然なんだとわかると安心できたりします。1冊全部読もうとすると大変かもしれませんが、先に書いたように摘み読みで十分いろんなことが分かる本なので、バイリンガルに興味のある人は一度本屋で立ち読みでもしてみて下さい。
(このコラムに関するコメントや御質問等は直接PDF02662@nifty.ne.jpまでお寄せ下さい)
★<卒業生寄稿> 早かったけど充実した一年
合田美穂
大阪外国語大学2年
SIS在校生のみなさんこんにちは。私の事を知っている人も、見かけた事がある人も、全然知らない人も、お元気ですか?学年が変わって、また新しい一年が始まりますね。受験生の人達は、志望校は決まりましたか?やりたい事は、ちょっとでも見えてきましたか?受験生でなくても、目標を持つのはいいことです。目標があるだけで、毎日の生活は変わりますから。
私はこの春から大学二年生になります。私の所属する大学は大阪外国語大学で、SISからそう遠くないところにあります。というか、かなり近いと思います。原付で10分とかかりません。家から大学までは原付で10分ちょい。まるで下宿生並みの近さなので周りの人達からは羨ましがられてます。そのせいかよくSISにも出没するので、あまりまだ高校に懐かしさを覚えたりはしないのですが…。話は戻って、大学に学部はひとつしかないので、当然外国語学部。そこの、地域文化学科東アジア地域文化専攻でして、専攻語はモンゴル語です。実は大阪外大のモンゴル語科には高一の頃から入りたかったので、まさに今は幸せの絶頂にいると言っても過言ではないでしょう。モンゴル語科は1クラス20人で、大学にしては少ない!と思うかもしれませんが外大の中では別に珍しい事ではありません。やはり言語を勉強するのですから、人数は少なくないと…。大学生になると自分の「クラス」なるものがなくてさみしい思いをする人もいるかも知れませんが、私の所ではそのさみしさはありません。SISでの生活とあまり変わりませんし…私的には。外大に通うようになってからもう一年が経つのですが、未だに自分が外大生でいる事が信じられなかったりするんですよね。それほど憧れが強くて、私の中では夢の大学になりつつありましたから。でもなんか外大は同棲率とか自殺率とか留年率とか全てが高いらしい…。
大学生活は、楽しいですよ〜。私の場合、SISに通学していた時はバス通学で、新家を利用していました。なので夕方遅くなって暗くなってきたりするとなんか歩いて171まで出るのがイヤで、ちょっと不便な思いをしたことも。でも今はバスの時間も関係なく、原付で好き勝手に走り回ってます。この一年間で、色んな事を体験しました。原付という乗り物に乗り出したのも大きな変化ですし、夏祭り実行委員会というサークルのようなクラブのような特殊な団体に入ってみたり、体育会系クラブに足を突っ込んでみたり(合わなくて半年後に辞めちゃいましたが)、バイトを始めてみたり、車の免許取ったり二輪免許まで取ったり。夏祭りは、もしかしたら耳にはさんだことのある人もいるかもしれません。SISにもビラ配りに行ったりしてるはずですから。(来てくれた人はありがとね)今年も7月にあるので、興味のある方はどうぞ来てください。なんらかの形で、楽しめると思いますっ!!!まぁ、はっきり言って、大学の授業より夏祭りの方が楽しいんですけどねぇ。勉強より遊びでしょう。遊びが勉強につながればそれが最高の形なわけですし。夏祭り実行委員会は、スタッフが100人以上いて、しかもかなり特殊な人間が所属しています…。外大自体、特殊な人間が多いように感じますけどね。でもここでは「なんでモンゴルなん?」と謎めいた顔で聞いてくる人もいないし、居心地は最高です。みんな同じ苦労をしてきた人たちばかりですから、基本的に気が合うというか。「大学おもんない」という友達がよくいるんですけど、学生生活を楽しくするのは自分自身です。勉強が面白くないなら、クラブやサークルで楽しみを見つければいいし、それでもイヤなら辞めてしまえばいい。無理して大学生になる必要はありません。私は勉強が疎かになりつつあるけど、満喫してるからいいんです。(笑)一度きりの人生なので、やりたい事をやるべきでしょう。
こういう所に文章を載せる場合、どんな口調にすればいいのか分からなくて悩みながら書いています。しかし…受験生時代は「一生に一、ニ年くらい猛勉強する年があってもいいや」と思ってましたけどそれは間違いでした。外大では試験期間になるとみんなえげつないほど勉強します。図書館満杯で、コピー機には列が。留年かかってますからねー。大学は遊ぶ場所じゃない、ということが身にしみるテスト期間…。ストレートで卒業する人の方が珍しいような気がします。なので、大学選びは慎重にやりましょう…。SISは恵まれてますよ。先生がいっぱい協力してくれるから。私なんて五教科全てにおいてそれぞれ特定の先生を決めて質問とかしまくりましたからね。お、おかげさまで今こうして楽しんでるわけですが。本当に、先生方にはお世話になりました。
これでちょっとでも外大に興味を持った人(大した紹介はしてないですけど)、何でも聞いてくれて結構です。たぶん分からない事ばっかりなんで、その時は調べるんで…。外大に興味はなくても、なんか聞いてみたいな〜話してみたいな〜と思ったりした人もなんでもどうぞ。た、頼りないかもしれませんが頑張ります…。その時その時を、後悔のないように行動していけば、きっと充実した人生を送れると思いますよ♪これは、自分に言い聞かせてる事でもあるのですがね。
文章に脈絡性があったのかどうかは疑問ですが、SIS卒業生のその後、でした。なんかある人は、メールアドレスを書いておくのでそちらへ〜。godami@mve.biglobe.ne.jp
★学年だより
●中等部1年生
本当の意味での自由
志垣満理
1組担任・生活科学科
中等部1年生(7年生)は、56名の新しいメンバーでスタートしました。顔を知っている、知らないに関わらず、「1年生だ。」という雰囲気を醸し出している皆さんが、早く、この学園に慣れ、充実した学園生活を送れるように、お手伝いをして行きたいと思います。皆さんが、入学したこの学園は、自由で楽しい学園だとなんとなく思っているかもしれませんが、この本当の意味での自由というのは、とても大変な事なのです。やりたい事が何でもできる学校、確かにそうです。では、あなたが本当やりたい事は何ですか?今まで、「これをやりなさい。」と言われる機会が多かった人は、いざ、自由になってしまうと、何をして良いか分からなくなってしまうかもしれません。最近は、何をするにもマニュアルが無いと動けないという人が増えています(大人を含めて)。そんな中にあって、自分で考える力というのは、とても大切な事です。そして、皆さんが選んだ学校は、「自由な環境の中で、自分で考え、行動し、その責任は自分でとる」という、とても、大変な、ある意味、とてもしんどい学校です。規則がある方が随分楽だというかも知れませんね。脅かすようですが、それだけの覚悟を持って、この学校で学んでいって欲しいと思います。とはいっても、今始まったばかりです。急に、何でもできるようになるわけではありません。困った事が起こったり、悩んだりした時は、家族の人や友達、先生に相談してみてください。みんな、そのためにあなたの周りにいるのです。今は、まだ始まったばかりで、何がなんだかわからない状態かもしれませんが、少しずつ意識をしながら、行動していきましょう。でも、何はともあれ、入学、おめでとう。ようこそ、千里国際学園へ。一緒に頑張っていこうね。
●中等部2年生
何のために学園祭をするのか
馬場博史
2組担任・数学科
中等部2年生(8年生)は、細井沙織さん、清水理恵さん、峯野りえなさん、福住明絵さん、古座岩拓馬君、黒田耕平君と、少し遅れて編入した内田翔太君、塩水流幹洋君の8名を新しい仲間として迎えた一方、川地海音さんがOISに転校されたので、53名のスタートとなりました。
HRと担任(1組井藤真由美、2組馬場博史、3組斉藤数)は6月まで変わりませんが、授業を受けるメンバーは大きく変わり、教科書も真新しくなって、全員が新鮮な気持ちで新年度を迎えたことと思います。入学時のように人の話をよく聴いて、何事にも真剣に取り組んでいって下さい。
さて、春学期といえば大きな行事は学園祭。1組はホットケーキ、2組はたこ焼き、3組は「何でも屋」と「恐怖の館」の予定で準備に頑張っていますが、ここでひとつ考えてほしいことがあります。これは生徒会執行部が中心になって他学年でも考えてほしいことですが、何のために学園祭をするのかということです。「楽しむ」ためとか「儲ける」ためとかだけ考えていませんか?
生徒、教職員、保護者をはじめとする学園関係者の親睦を深める。模擬店や企画に取り組むことによって総合的な学習をする。日ごろ交流できない近隣の方に学園を理解していただく。利益があればそれをできるだけ有意義なことに還元していく。などがあげられるのではないでしょうか。この機会にぜひ一歩立ち止まって考えてみてください。そして終了後は、利益に一喜一憂するのではなく、みんなが「やって良かった」といえるようないい思い出として残る「とっても」
(今回の学園祭テーマ)素敵な学園祭にしましょう。●中等部3年生
理想の学校を目指して
田中憲三
2組担任・数学科
中学2年生の終わりに我が2組では、「千里国際学園が理想の学校となるためには?」というテーマで意見を出し合いました。その中には、「OISともっと距離が縮まれば良いのに」、「高校3年と中学1年のように離れた学年でも交流できる時間を持てたらいいのに」という希望がありました。もし多くの生徒(SISもOISも)がこのように思っているのなら、生徒会を中心にその方法をみんなで考えてみるのはどうでしょう。
「自分の夢を見つけることの出来る学校」というのもありました。「自分は将来何をやればいいのだろう?」、「自分は一体何にむいているのだろう?」と思い悩んでいる人はたくさんいるようです。本学園のカリキュラムでは、この秋学期から科目選択の幅がぐっと広がり、ある教科ではもう高校の内容を学習することになります。したがって扱う内容も自然と高度になってきます。興味深い話題をとことん追求していくことになるでしょう。そんな中で、多くの先輩は自分の得意なもの、やりたいことを見つけていったのです。本学園のように刺激的な授業を提供してくれる学校は日本広しといえどもそんなにはないはずです。恵まれた環境の中で、自分を見つけるための努力を惜しまないで欲しいと思います。
ところで4月12日(木)より、「終わりのS.H.R.」をなくしました。これで7時間目を終えて急いでHR教室に駆けつけることはなくなりましたので、ゆっくりと教科担当の先生に質問したり、お話したりと余裕が出来ますね。有意義に放課後を使ってください。
最後になりましたが、新学期に入ってすぐに、中学3年生保護者会の皆様方から、観葉植物の鉢植えと、色とりどりの花が一杯につまったバスケットをいただきました。ありがとうございました。この場を借りましてお礼申し上げます。
●高等部1年生
新年度の始まりにあたって
高橋寿弥
1組担任・数学科
いよいよ、高等部1年生のスタートです。我が学年ではこの度内部進学生60名に、外部から新顔18名(女子15名、男子3名)が加わり、合計78名で幕を開けました。新顔の生徒はまだまだ学校生活に慣れるのに悪戦苦闘しており、「この学校でうまくやっていけるかなあ」という一抹の不安も拭えない様子です。毎年我が校で起こり得るのは、今の時期に内部生と外部生が完全に分離してしまうこと、そしてそのままずるずる3年間経ってしまうかもしれないことです。今まで凄く良い雰囲気で学年が来ているので、新顔の生徒達が仲間に入りやすいような機会をもっと設定していかなければいけないのかなあとも思っています。でも本来ならば、人為的に彼らを結びつけるのではなく、ごく自然な形でお互いの絆を深めていかなければならないでしょう。そうすることによって、暫時的な友情ではなく、本物の友情が築けるからです。しかし、その自然な形での結びつきを、彼ら自身の力でこれから築き上げる取っ掛かりまで彼らに求めるのは少々酷であるともいえるでしょう。そこで、今のところ日程は未定(でもこの記事を見る頃には終っているかも…)なのですが、学年全体で1日どこかへ行って遊ぼうと考えています。それとこの企画は内部生と外部生の代表者が同数ずつ集って行おうと思っています。これが良いきっかけになってくれればいいなと思います。
もしかして、上記の心配は私の取り越し苦労かも知れません。意外と生徒達は放っておいてもうまく打ち解け合えるかも知れません。そうなってくれると理想的なのですが…。新顔の皆さんよりも、内部生の皆さんに、私が書いているこの文章の真意を汲み取って頂きたいと切に願います。最後になりましたが、保護者の皆様、本年度も宜しくお願い致します。
●高等部2年生
Cemetery, Paris
Eileen Storey
3組担任・English
Should have been in Fontainbleau by now, but I woke this morning (after another night of touch-and-go sleep) with a bad case of the blues. Probably have Ernest Hemingway and his novel A Moveable Feast to thank for that. Last night I read the chapter about false spring, going to the races, and the hunger that lingers after a meal. When you know that Paris is not simple, that racing and a good meal and a walk along the Seine are not simple, that the moonlight on your lover's face and her breath as she sleeps are not simple. That is the feeling I woke with this morning, unsimple hunger.
So today, I go to the cemetery.
Beautiful strangers with histories and possibilities and mysteries in the folds of their clothes-seeing them on the Metro is a difficult thing, and we all know this, so we never ever speak. Too many losses in a day is dangerous. Better to avoid the eyes, pretend to sleep. Or really do.
In the Pere Lachaise cemetery, I found Seurat's tomb, but am not too interested in finding others. Won't even buy a guide until I leave the gates. Hunting down famous graves seems carnivorous today, and I woke needing roughage for a full belly. Will feed on moss and stone instead.
Bad blues today. . . as if there were good blues?
This place is huge, huge. Over 1,000,000 dead people. And then us tourists, crows cawing listlessly in the trees, fat earthworms splayed and waterlogged after last night's rain. In the air, the growl and snarl of machinery making repairs on tired tombs. Hundreds of tombs stand open, doors fallen or pushed in, hinges torn and rusted. Remnants of the living-beer cans, cigarette butts, inane graffiti of young lovers and insolent teens. The color of everything is March-gray.
I sit on the edge of the path, between graves, and think about vaults. Visiting gravesites, bringing flowers. I've only been to my mother's grave once. Once in 14 years. And I didn't bring flowers. I brought a boyfriend, a Happy Meal from Burger King, and my grandmother's Oldsmobile (which had gone to my mother, then to me). I sat on the grass, upset that there was. . . not a vault, not a headstone, not a marker of any kind. I was 17. I never went back, and I don't feel I should.
I reach the top of the hill. It's late afternoon, late winter. But without the wind, the skeletons of the trees don't move. Without the sun, there are no shadows.
(Monday, 26 March, 2001 2:19pm)
●高等部3年生
中国への旅
シャミ・ダッタ
3組担任・社会科
3月13日から高等部3年生は2つのグループに分かれて中国へのスタディーツアーを行いました。1つのグループは上海、桂林、北京、もう一つのグループは上海と北京を訪問しました。私が一緒に行ったグループは上海、桂林グループで社会主義の国でありながら、資本主義の経済システムを導入している中国のパワーと世界第3位の国土を誇る中国の大自然にも触れ、みんな一様にこの国の大きさを実感出来たと思います。旅行の準備段階から、委員の生徒のみんなの活躍には本当に感動しました。改めて、担任を代表して委員のみんなの働きにお礼を言いたいと思います。
さて、皆さんはもう、千里国際学園最後の1年になりました。この1年は想像以上に時間の流れが速く、あっという間に卒業を迎えてしまいます。(これは、過去の先輩達の多くの感想でもあります)新学年に入ったこの時期、残りのこの学園での時間をどのように過ごすか、また、将来の進路はどうしたら良いか、じっくりと考えてみて下さい。そして、最後の1年、この学園で出来ることを自分なりにやりきってゴールのテープを切って下さい。今、この1年何が出来るか、何をしたいのか一人一人目標を明確に立てて過ごして行って下さい。
★<学年便り番外編>
■中等部2年
LHRで編入生歓迎花見会(4/11・千里北公園)
■高等部1年
中等部卒業式(3/13・本学園シアター)
学年旅行(3/14-15・和歌山県白浜)
■高等部2年
スキー・スノーボード教室(3/27-30・信州)
昨シーズンは白馬乗鞍岳周辺と栂池高原スキー場での雪山(雪上)キャンプ、スキーあるいはスノーボード、そしてクロスカントリースキーとかなりハードな内容の『ユース・スノー・アドベンチャー』を日本アウトワード・バウンド協会(OBS)の指導のもとに企画しましたが(中等部3年生9名が参加)、今シーズンはぐっとソフトに信州の白馬五竜とおみスキー場で『スキーとスノーボードの教室』を開校しました。3月27日(火)から30日(金)までの3泊(帰りのバスでの車中1泊)4日の日程でスキー6名とスノーボード15名の合計21名の高等部1年生(現2年生)が参加しました。そして実質丸2日間のスノーボードのレッスン(最長6時間)とスキーまたはスノーボードの自由滑走を行いました。初日は快晴、翌日は雪という変化に富んだ天候でしたが、2名のスノーボードインストラクターの丁寧な指導のおかげで、ボードが初めての参加者も全員が上手にそして安全に滑れるようになりました。また、自由滑走での参加者たちも、スキーあるいはスノーボードそれぞれの種目を満喫した2日間でした。(高2担任・理科・新見眞人)
★千里国際学園図書館にようこそ
青山比呂乃
図書館
*図書館紹介
新入生、編入生の皆さん、その保護者の皆さん、千里国際学園図書館にようこそ!図書館は、玄関を入った目の前にあります。現在蔵書は日本語約2万6千冊、英語約2万3千冊、合わせて約4万9千冊です。(中1の皆さん、オリエンテーションで紹介した後に見直したらもっと多かったのです!)ビデオ・CD・CDROMなどのニューメディア資料は、1000点ほどあります。
この春休み中に、保護者会から寄付されたインターナショナルフェアの収益金から本棚を増やしていただきました。ありがとうございました。満杯状態だった日本語図書の配置が大幅に変わり、今まで図書館の真中あたりにあった百科事典などの参考図書がすべて奥の壁面書架に移動し、その並びに日英両方の大型本(主に美術の本)を並べました。余裕を持って並べることができるようになり,見やすくなりました。
入学式の日は準備中で、保護者の方には見ていただく事ができませんでしたが、図書館は学校の授業のある日はいつも、朝の8時から夕方4時45分までずっと開館していますので、機会がありましたらいつでも訪問してください。保護者の方も登録すれば、本を借りる事もできます。利用規則は生徒と同じで、生徒の利用に支障が出ない範囲に限られます。詳しくはお気軽に図書館までお問い合わせください。
*保護者ボランティア近況
この1年、SISの旧高3保護者の方が1名、OIS保護者の方が3名、ときどき都合のつくときに、図書館の仕事のお手伝いをしてくださいました。おかげで、英語図書のブックフェアをしたり、とてもたくさんの本を移動したり、カバーを掛けて棚に並べることができました。ありがとうございました。
*蔵書点検報告
年1度、年度替りの時期に、図書館の全蔵書をチェックする蔵書点検をしていて、毎年生徒の皆さんに手伝ってもらっています。
昨年度は学年末の3月14日から16日の3日間に日本語英語すべての図書の蔵書点検をしました。今回は最初の2日間に、1名の中学生と9名の高校生(新8年生1名、10年生2名、11年生5名、12年生1名)が手伝ってくれました。特に、今回は、ポータブルのデータ入力機械が10年目にして全く壊れてしまい、2日間では入力出来ないのでは、と焦っていたのですが、徹夜のディスカッション明けの新高2の人たちを始め、皆大変がんばって、時間を延長してまでひたすら入力してくれたおかげで、4万9千冊すべてのデータを入力し終えることができ、本当に大変助かりました。どうもありがとう。
また、その結果として、昨年度分の行方不明の図書が判明しました。今回は前回の点検の6月からの間が短かったせいか、行方不明の図書はわずかに2冊でした。リストを見て、心当たりのある方、教室の片隅などで見かけた方は、ぜひご連絡下さい。なお、1996年度不明分3冊の内、1冊発見しました。
★ようこそ語学学習センターへ
トラスコット徳子
語学学習センター
利用案内
新入生と保護者の皆様はじめまして!図書館の2階にある語学学習センターについてご案内させて頂きます。当センターは皆様と教職員が語学学習をするための施設です。授業で使われていない限り、以下の開館時間内ならいつでも自由に利用して頂けます。
開館時間:月曜日〜金曜日
8:30〜12:15、1:00〜3:30
当センターにある教材は以下の通りです。
*センター内での利用に限るもの
英語・日本語・フランス語・スペイン語・ドイツ語それぞれのテキスト・カセットテープ・ビデオ。英語・日本語のCD−ROM教材。
英検・TOEFLの問題集・テープ、English Network・日本語ジャーナルの雑誌・カセットテープセット。(貸し出し等相談に応じます)
*貸し出し図書
初級から上級レベルの英語図書:約700冊
貸し出しの手続きは図書館とは異なりますので、担当者に尋ねて下さい。
英語検定試験の願書受付
当センターでは英検の願書受け付けも行なっています。
こちらで申し込むとSISの皆さんの受験料は積立金からの引き落としになるため、願書を出してもらうだけで手続きが済み便利です。但し、当学園は一次試験の受験会場にはなっていませんので、一般の受験者同様協会が指定する場所での受験となります。二次試験は会場になってはいますが、それぞれの受験会場は協会が決めるのでここで受験出来るとは限りません。現在、6月17日(日)に実施される本年度第1回検定の願書受付を行なっています。願書は当センターにありますので必要事項を記入し、写真(3cm×3cm/3級以上)と50円切手を貼付し提出して下さい。締め切りは5月17日(木)3:30pmです。
尚、各級攻略本や過去の試験問題等もありますので、興味のある人は申し出て下さい。ちなみにその他の試験、フランス語検定・スペイン語検定・ドイツ語検定・TOEIC・TOEFLなどの資料や願書もありますので興味のある人は申し出てください。
英検を個人で申し込んだ人・TOEFLを受験した人へ
英検を個人で申し込んだ場合その結果はこちらに届きません。個人申込をした人は合否結果を、またTOEFLを受験した人はスコアを是非お知らせ下さい。特に英検2級以上・TOEFL500点以上を取得した人は3単位が成績に加算されますので、合格証書等のコピーを提出して下さい。結果は英語科のデータベースに入力され、調査書作成の際などに活かされることになります。
★異動のお知らせ
<新任>
Hwei Li-Driskill
Chinese
Before I came to Japan last Fall, I taught Spanish (14 years) and Mandarin Chinese (8
years) at the Thacher school in California, Deerfield Academy in Massachussett, Taipei
American School and Hong Kong International School.
My husband and I had long wanted to come to experience life in Japan, and we are very
happy to finally have the chance to visit the temples, view the cherry blossoms, learn the
language and taste the food of Japan.
I am Taiwanese, married to an American, with two college-aged children.
Jean-Marcel Morlat
French
My name is Jean-Marcel Morlat, and I am the new French teacher at Senri International
School. I have been in Japan for two and a half years. I teach at Osaka University of
Foreign Studies and Nichi-Futsu Center Alliance Francaise. I have lived and taught in the
United Kingdom, Canada and the US before coming to Japan. My academic fields are American
Literature and French as a Foreign Language. I am also very much interested in library
studies. As far as hobbies are concerned, I like swimming and hiking. I am also a movie
buff. Of course as I am French, I have a passion for cooking and food, a hobby that helps
me busy and healthy!
以上の先生方の他に次の方々が異動されました。
<新任>
事務局 芝崎庸一
土曜学校事務 三原有生
<退任>
フランス語 Jenny Jeanmougin-Goode
中国語 温 薇
事務局 中村 剛
★春学期帰国生・来日生紹介
学年 姓 名 在留国 07 中尾 紀子 アメリカ 07 富川 綾 アメリカ 07 錦美 良 アメリカ 07 上田 瑠香 イギリス 07 木村 菜々子 アメリカ 07 亀山 渉 シンガポール 07 秦-池条 元毅 香港/カナダ 07 溝口 智顕 アメリカ 07 陳 冠澄 台湾 07 石川 玲 アメリカ 07 粘 書い 台湾 (訂正) 07 中島 宏文 アメリカ (追加) 07 藤田 敬 ドイツ (追加) 07 田原 靖子 ニュージーランド (追加) 07 長谷 翠 イギリス 07 相山 朋加 アメリカ 07 乘松 亜唯美 アメリカ 07 西村 祐美 シンガポール 07 松原 光 アメリカ/香港 08 古座岩 拓馬 アメリカ 08 黒田 耕平 ドイツ/イギリス 08 清水 理恵 ドイツ/アメリカ 08 福住 明絵 香港 08 細井 沙織 イタリア 08 峯野 りえな アメリカ 08 内田 翔太 アメリカ 08 塩水流 幹洋 ウルグアイ/パラグアイ 10 福家 ゆりか 中国 10 大村 祐子 イギリス/フランス 10 津田 仙純 フィリピン/アメリカ 10 陳 冠霖 台湾 10 呉 惠媛 韓国 10 長谷 彩 イギリス 10 平松 有香 シンガポール/イギリス 10 太田 汐里 中国 10 小林 真弓 インドネシア 10 上林 千夏 中国 11 石井 素子 オランダ 11 仲 亜由美 スペイン 12 長尾 行泰 ホンジュラス
★大切な健康診断
弥永千穂
保健室
新しい学校、新しいクラスメート、新しい授業、そろそろ学校生活のリズムがつかめてきましたか?この春学期は保健室から皆さんに協力していただきたい塔Cベント狽ェ満載です。4月には心電図検査(G7,11)とツベルクリン反応検査、BCG(G7)を終えました。5月から6月にかけてはSISの生徒皆さんに尿検査、身体測定(身長、体重、座高、視力、聴力)、内科検診、歯科検診を受けていただきます。10年生は加えて胸部レントゲン撮影も行われます。考えただけでもああ面倒くさい、恥ずかしい、そんな気持ちも分かるのですが、年に一度健康診断を受ける事はあなた方の今の「健康」状態を知りかつ維持するためにとても意味のあることなのです。皆さんが大学生になっても、就職しても健康診断はついてまわります。私たち学校の職員、先生方も健康診断をうけます。私たちは普通に生活していれば健康と感じるかもしれないし、ちょっと調子が悪くても変な自信(まあ大丈夫でしょう!とかまさか病気なんてないでしょ。)で乗り切っているところがあると思います。この健康診断はその健康を専門的にチェック、証明することなのです。(おおげさな感じもするかもしれませんが。)早いうちに体が出しているシグナルをキャッチすれば病気が悪くなることを防ぐ事ができます。そして、それは学校生活、あなたの今のこの大切な時間、そしてこれからの未来を楽しく過ごすことにつながるのです。今年の健康診断は少し積極的に自分の成長や健康状態を気にかけながら受けてみてください。そしてこの時期に皆さんのご両親とお互いの健康診断結果について話しをする機会にして頂ければと思います。
ところで、新入生、編入生のみなさん保健室の場所と私の顔はおぼえていただけました?皆さんがけがをしたり、気分が悪い時はもちろんですが何か健康上の気になる問題があるときなども相談にのりますので気軽に利用してください。それとみなさんに一つお願いです。どうしても授業の合間の時間に生徒さんでいっぱいになることがあります。なるべく皆さんが授業に間に合うようにしますので特に急いでいたり、けがの消毒など何をしてもらいたいかはっきりしている生徒の皆さんは一言声をかけて下さい。アンスケ(授業のない時間帯)の生徒や頭痛、腹痛で詳しく話しを聞かせてもらいたい人は少し待ってもらう事になることもあるかと思います。どうぞご協力お願いします。
★学校説明会御案内
井嶋 悠
アドミッションズ・オフィス
*学園での学校説明会の日程
・対象 一般生徒・帰国生徒・外国人生徒とその家族、および学校関係者
・日程 @5月23日〈水〉 A6月11日〈月〉 B9月20日〈木〉 C11月9日〈金〉
8月23日〜25日まで、大阪の高島屋で大阪市私学の学校展が開催されます。
尚、他に大阪で研究会的要素を持った、公私立合同説明会を検討中です。帰国生徒入試、一般生徒入試の日程については、次号でお伝えします。
★<授業より> グラフ電卓で声の波形を分析
石田純子
数学科
どんな周期関数(波形など)も次の式のような三角関数の和(フーリエ級数=数学Uの教科書の三角関数の見だしページにも紹介されているフーリエが発見した)で表されることが知られています。数学Uαの授業で、三角関数を学習した後、グラフ電卓を用いて自分の声をフーリエ級数を用いて表すことに挑戦しました。
音センサーを用いて、声・携帯電話の音など興味のある音のデータをグラフ電卓に取り込み、分析して、フーリエ級数を用いて表しました。図はある生徒の声の波形です。左が音センサーでとったもの。右がフーリエ級数を用いて表したものです。(図略)これを表す方程式は次のように表されます。(式略)この式を求めるには複雑な計算を必要としますが、みんなグラフ電卓を片手に長時間かけて、一生懸命分析していました。
★<授業より> オリジナルグラス作りに行ってきました
新見眞人
理科
秋学期『化学IB』無機化学のケイ素の学習で、さらに冬学期『総合理科』での実験の一つとして実際に化学実験室で鉛ガラスを少し作ってみました。そのときの皆さんとの約束で校外学習に春休み中に出かけました。行き先は滋賀県長浜市の黒壁スクエア一帯でした。3月19日(月曜日)、快晴。すばらしい行楽日和で、のんびりと黒壁スクエアや豊公園の散策と目的のガラス細工を楽しみました。黒壁ガラス工芸教室のサンドブラスト体験では高等部1年生(現2年生)の参加者6名が1時間以上にもわたってガラスのコップまたは小物入れに熱心に絵付け作業を行いました。絵付けの出来上がったものをサンドブラストの機械で処理をすると、砂が当たった部分だけがすりガラスとなり、個性あふれた作品となりました。本当は吹きガラス体験もしたかったのですが、今回は予約していなかったので無理でした。料金が少し高いのも難点です。でも、また機会を見つけて本格的なガラス作りの体験を企画してみたいと考えています。
★ボランティアクラブは今
田中 守
理科
春休みをはさんで多くのボランティア系クラブも活動は小休止だったようです。でも4月からは新しい仲間を迎えて、意欲的に活動を始めようとしているようです。今回はLove is All、地球防衛隊、GNSから原稿が寄せられましたのでご紹介します。5月には学園祭が予定されています。それぞれに、いろいろと活動を考えているようです。次回はその様子もお伝えできると思います。
Love is All
これから毎回、Love is Allの活動に参加した部員の感想や反省を書いてもらおうことにしました。今回は活動と部員の紹介をしたいと思います。クラブの活動はいたってシンプル。毎月1回ぐらいの割合で(たいてい第3週目の日曜日)御堂筋を南に行った西田辺の近くにある児童養護施設『聖家族の家』に遊びに行くというものです。子供たちはみんな元気で可愛い!! 部員は今のところ男子1名女子14名、代表者は奥村舞ちゃんと堀桃子ちゃんです。(高等部1年・野村 岬)
初めまして。私はLove is Allというボランティアクラブの代表をさせていただいている高校2年の堀桃子といいます。新中1、高1のみなさん。ご入学おめでとうございます。さてさっそくですが、みなさんはもう入るクラブを決めましたか?私たちのやっているLove is Allを、みなさんの『入ってみたな…クラブ・候補リスト』にのせてみてはいかがでしょうか。 まずこのクラブの内容ですが簡単にいうと1カ月に1回『聖家族の家』という施設の子供たちと友達になるというクラブです。2時間という時間はすぐに過ぎてしまいますが、毎月来るたびに自分の名を呼んでくれる子供たちが増えるのは、「うれしい」という言葉だけでは言いきれないほどです。私はこのクラブに、気軽に来て欲しいと思っています。このクラブは1回来てもらうだけでも、十分魅力が伝わると思います。でもそのためにも、まずは訪れてみることです。それから続けて来るか来ないかはあなたが決めて下さい。もし悩みがあれば遠慮なんかしないで私に相談してください。ちょっと遊びに行きませんか?(高等部2年・堀 桃子)
新入生編入生のみなさん、入学おめでとうございます。私はみんなのなかの多くの人がLOVE IS ALLに興味を持ってくれたらいいなと思います。もし迷っているようだったら、ぜひ参加してみてください。特に子供が好きなわけじゃなくても、誰でも歓迎します。思っているような堅苦しいクラブじゃないですよ。
私がLOVE IS ALLを知ったのは中1で入学してすぐのこと。子供と遊ぶと聞いて「やってみたい!」と興味津々だったくせに、ちょっと出ていく勇気がなく、一度も行ったことがありませんでした。そして中2の秋に「舞ちゃん行こー。サインアップしとくよ!!。」友達のおさそいでした。何がなんだか分かりませんでしたが、その時やっと機会ができてうれしかった気持ちと、どんな人がいるんだろうと不安がありました。始めての日、その友達につれていってもらって集合場所の西田辺の駅にに行くとなんと、やさしい高校生(この春卒業した明美ちゃんです)や、見たことのある顔の人たちが何人かいました。想像していたのとかなり違っていたのでびっくりでした。私が想像していたのはごっつい人たちばかりで、私が見上げて話さなければいけないような空気だったからです。すごくアットホームな雰囲気のこのクラブがちょっぴり気に入りました。
『聖家族の家』ではじめて子供と遊んだとき、どう接すればいいのかいいのか少しとまどってしまいました。けれどいつも私がぶらぶらしていると、子供のほうからよってきてくれるのです。「お姉ちゃん遊ぼう〜。」私は子供たちのこのせりふが大好きです。そして私はその子にひっぱられて砂遊びやおにごっこをするんです。以前、こんなこともしました。ある子をおんぶしていたら、他の子が何人も集まってきて「私も僕も…」とせがむんです。不公平になるので次から次へとおんぶしました。もうそろそろあきるだろうと思ったら次は、「じゃあ、おんぶリレーしよう!!」なんて言いだすのです。それも果てしなく続きました。もちろん月曜日は体中が筋肉痛。けれどもそれも悪くないなと思います。なぜなら私も極度に疲れはしたけれど、子供たちに遊んでもらって、ひさしぶりに走りまわれて心から楽しかったからです。こういうのって、ずっと思い出に残りますよね。子供たちには生意気な子や甘えん坊な子、頑固な子、いろいろいますが、どの子もすごく人なつっこくてすぐにうちとけてくれます。たまに子供たちは私たちに難しい質問をしたりしますが、正直に答えるのが一番だと思います。私たちもたくさんのことを彼らから教えてもらい、勉強になります。私たちは今のところ月1回しか行っていないのでLOVE IS ALLのみんなは「子供が自分の名前を覚えてくれた!」ら、なにより感動するんですよ。みなさんも子供たちと遊びに『聖家族の家』に行きませんか?(高等部1年・奥村 舞)
子供たちの笑顔の一つ一つにある幸せや辛さを見ているだけで、自分の人生や毎日の暮らしを考え直せるような気がする。子供が好きでも好きじゃなくても、必ず何か強い衝撃を受けると思う。このクラブの本当の魅力は、きっと楽しさの裏にある影の部分にあると思う。それを見てこそ真実というものが分かると思う。そのためには、まずは参加するべきだ。(高等部1年・山田啓志)
地球防衛隊
今年に入ってからは主に仁鳥大池保存を要求するための署名活動を行ってきました。約300人分の署名を集め、春休み中に箕面市の代表の方に提出に行きました。その時のメンバーは西田夢芽理、秋田槙子、馬場宏高、松岡優、吉田芙美、脇田美緒、王麻美の7人、引率は井藤でした。用意していたスピーチを各自が読み上げ、署名のファイルを受け取っていただきました。この署名の要求がとおる可能性はとても低いとのことでしたが、その理由や、開発の進行の予定、開発の内容などを詳しく説明していただくことができ、また、地球防衛隊がこれまで仁鳥大池の掃除をしてきたことにお褒めの言葉をいただき、満足して帰ってくることができました。春学期に入ってからは、(1)校内の美化,環境について考えること、(2)新入部員獲得作戦、(3)学園祭の準備、の3つのことに力を入れています。
(英語科・井藤真由美)
GNS
みなさん、こんにちは。だいぶ久しぶりのGNSです。まずは、去年度のGNSの活動の報告をしたいと思います。
まず、私達GNSは2月のとても寒い大阪のど真ん中で、いつもお世話になっているアジア協会の方々と一緒に募金活動に参加させて頂きました。「インド西部地震への募金のご協力をお願いしまーす!!」という言葉を、恥ずかしながらも何回も何回も叫んでは、断られたりもして厳しい経験をしました。けど、私達もだったけれど、日本という豊かな国ではインドで地震が起こったということは知っていても、どれぐらいひどかったものか、どれぐらいの被害があったものか、ということは知らないはずです。だから、募金をしてくれる人の、たった1円でも募金してくれる人の優しさは嬉しいものでした。時々、からんでくるおじさんもいたりして大変でしたが、お金を寄付してくれる人の温かさや、インド地震のひどさを学びました。2月という一番寒いというぐらいの時に、朝10時から夕方までひたすら寒い中立ち続けて叫び続けたのは恥ずかしかったけど、この集まったお金がちゃんと現地に運ばれて、現地の苦しんでいる人達への援助になれたのならば、非常に良い経験をさせてもらいました。この報告会には、徳嶺さんと山口さんが行ってくれました。現地の大変さなどは日本ではわからないけれど、募金という形で援助できたことは、とてもいい勉強になりました。
前から言っているように、GNSでは今、インドの学校で不足している本を送る資金を集めています。その為には莫大な費用が必要だし、インドという国へは確実に荷物が届く可能性が低いので、慎重を重ねて少し高い郵送料をかけて本を届けたいと思っています。インドでは図書館には本はあるものの、全く授業の役に立つ程ではなくって困難な学校生活を送っている生徒がたくさんいます。その生徒達に少しでも勉強をしてほしいと思うから私達は援助をしています。インドでは、学校で勉強を習っているというだけで就職することができます。それは、インドでは学校へ通うことさえ困難な子がいるぐらいだからです。普通のお父さんの給料の半分が学校へのお金になってしまうぐらいだからです。だから、私達はインドの子供に勉強をしてもらって、ちゃんと就職してほしいと思っています。だから、皆さんからのご協力をお願いします。
それと、もう一つのお知らせです。だいぶ暖かい季節になってきたということで「GNS主催!洗車&肩もみ&あなたのオフィス掃除します」プロジェクトを発足させようと思っています。先生方、だいぶ汚くなってしまった車を見ても、洗う気にならなくなっていたらGNSにお任せください!!また、皆さんから「こういうことをやってほしい!」というアイデアがあったらまたリクエストしてください。これからも、よろしくお願いします。
(高等部1年・田中芙美子)
現在活動中のボランティアクラブ---Love is All、点字クラブ、GNS、First Step、SISteen、ARS、地球防衛隊
★原野疾走25キロ
平井太佳子
保健体育科
ひょんなことからオホーツク湧別で行われるクロスカントリースキーの大会を知ることになった。毎年出場していている知人は、なんと85キロも走っている(滑っている)と言う。最近はやりの森の中を歩いて自然を楽しもうというやつではない、あの、オギワラですっかり知名度のあがった、ゼーゼー・ハーハースピードを競う競技の方のクロカン。
毎年毎年オホーツクの平原がどんなに雄大か、大会を支える地元の方々がどんなに温かいかを聞かされているうちに、想像の中の平原は広がり、スポーツドリンクを差し出してくれるスタッフは微笑んでいた。
年々あこがれは膨らみ、今年ついに飛行機の時刻表を何ページも照らし合わせてみると…、日曜日の夜中に大阪に帰りつけることが判明した。
さすがに85キロなんて走れるわけがないので、一番簡単そう25キロコースに丸をつけて参加申込書を送った。
飛行機の予約も無事すみ、ふと冷静になってみると、えらいことしてしまったのではないかということに気がついた。今まで走ったことがあるのは10キロまで。クロスカントリースキーにいたっては一度もレースに参加したことなどない。持っている道具は、森の中をポクポク歩いて自然を楽しむ方の物。レース用のものは軽くて細くて滑りが良い。自然派は長くて、丈夫で、歩きやすいようにすべり止めがついている。
まあ、いっかぁ。別に時間を競いに行くんじゃなくて、オホーツクの自然を観て、エイドステーションの豚汁を楽しみに行くんだから。
不安を抱えたまま開き直り、飛行機に乗った。飛行場からはレンタカー。雪に覆われた平原には誰の足跡もない。大阪でこんなに雪が積もったら大人も子供も大騒ぎになるのに、淡々とした日常が流れているだけ。あたりまえか、このあたりじゃ雪は厄介なものであっても珍しいものではない。走ること2時間、ようやくオホーツクの地流氷のかなた、湧別に到着。
前夜祭の歓迎会のご馳走と地元産トマトジュースに舌鼓を打ち、明日のスタートに備えて早々にホテルに戻る。気温氷点下10度。歩道はカリカリに凍っている。おっかなびっくり歩いているのは数少ない雪なし国からの参加者。北海道の人達は何事もなく歩いている。
翌朝は快晴。風に舞う氷の粒が日に輝いてきらきらと光る。ダイヤモンドダストと呼ばれているものだろうか。スタート地点の公園の木々は雪をまとって白い枝を輝かせている。
続々と集まってくる人達はまさにバラエティー豊か。老若男女、優勝、入賞を目指す筋骨たくましい人、家族連れ、子供会、それぞれ自分のスタイルで今日のこの1日を楽しもうと集まってきている。
分をわきまえ最後尾からのスタート。ほとんどの人達はスケーティングと呼ばれる足をV字に開いてスケートのように走っていく。オギワラみたいに。こちらは足を平行にして前後に滑らせるパスカングという走法。スケーティングの方が圧倒的に速い。ちょっとまねをしてみる。すぐこけた。こけた横をちびっ子がかっこ良くスケーティングで滑っていく。ちょっとくらい練習すれば良かった、と役に立たない後悔をしてみる。
川沿いの道を黙々と滑る。ほとんどの人はずっと先に行って視界から消えてしまった。周りにいるのは年配の方と小さい子供連れのファミリーだけ。大いなる仲間意識と少しのライバル心をもって歩を進める。
慣れない靴が踵にあたる。ぶよぶよとした感触と痛みがまめができたことを知らせている。気にしながらも1時間程歩きつづけたところでようやくエイドステーション。「どうぞ、休んでいって」、「飲み物ありますよ」、スタッフの方たちが飲み物やチョコレートなどを配ってくれている。イスを借りてまめの手入れ。少々痛いがこのまま行くしかない。
ここからさらに30分ほど頑張ると温かそうな湯気の上がるビニールハウスが見えてくる。「高橋施設給食所」。このレースでの名物エイドステーションである。地元の方が私財を持ち出しで豚汁、お団子、おにぎり、お漬物、飲み物を用意してくださっている。おっちゃん、おばちゃんが「寄ってって」と声をかけてくれる。
お椀にてんこ盛りの具だくさんの豚汁。ほかほかですすると鼻水が出てくる。おにぎり、お団子と頂き、薪ストーブですっかりぬくもる。忙しく働く皆さんにお礼を言いながら給食所を後にする。
さあ、まだ半分。快晴だった天気がいつのまにか小雪混じりになっている。青空に輝く平原、それはすばらしい光景であったが、薄墨色に沈む平原もまた胸を打つ光景であった。
残り10キロから距離表示が1キロごとになる。9キロ、8キロ…。体は機械のように動きつづける。疲れはあまり感じないが、あまりに変わらぬ風景に頭が空っぽになっていく。7キロ、6キロ…。最後のエイドステーション。雪と風ですっかり冷えた体に温かいお茶がおいしい。5キロ、4キロ…。スキーのワックスもすっかり落ちてしまったようで、進みが悪い。3キロ、2キロ…。ゴール地点の放送が途切れ途切れに聞こえてくる。森を抜けるとゴール会場が見えた。フィニッシュレーンに入ると「ゼッケン4277番、大阪からお越しの平井さん、まもなくゴールです。頑張ってください」と放送が入る。全員に一律に言っているのがわかっていても、やっぱりなんか嬉しい。最後の直線をフィニッシュラインに向かう。
4:00.30。無事完走。時速6キロの計算になるが、あちこちのエイドステーションでゆっくり休んだし、上出来でしょう。板を片付け、預けた荷物を受け取り、ゴールの給食所でうどん、おしるこ、ホットミルク、次々にお腹に流し込んでいく。体の芯から温まる。
ゴールの感動に浸りながらのんびりできないのがちょっと残念。大急ぎでタクシーに乗り込み、空港へ、大阪へと向かった。離陸前から寝始めて着陸のショックで起きる飛行を繰り返し、無事深夜の大阪に帰りつくことができた。
話に聞いていたとおり、オホーツクの平原は広く雄大で、スタッフの方々は熱心で温かく親切だった。やみつきになるかもしれない…。
★APACバレーボールトーナメントとホームステイホストファミリー募集のお知らせ
平井太佳子
保健体育科
新緑の美しい季節となりました。さわやかな風に自然に体を動かしたくなる季節でもあります。みなさん、スポーツ楽しんでいますか?
さて、少々先の話になりますが、10月末に女子バレーボールのAPACトーナメントが本校で開催されます。APACとは本校が参加するインターナショナルスクールのリーグで、フィリピン、中国、韓国、日本にあるインターナショナルスクール6校が参加しています。トーナメント開催場所は持ちまわりで、本年度は本校で女子バレーボールトーナメントが開催されます。シーズンの最後に行われるトーナメントは各チームがシーズン中の練習の成果を発揮する場であり、また国境を越えた交流の場でもあります。
トーナメントの開催に伴いまして、皆様にお願いがあります。海外の学校からの選手のためにホームステイのホストファミリーを募集しています。女子選手1〜2名を10月24日(水)の夜から28日(日)朝まで4泊5日の間寝る場所(ベッドである必要はありません、布団で充分です)と朝食を用意していただけるご家庭を探しています。学校への送迎の必要はありませんが、行き帰りに迷わないようご配慮頂ければ幸いです。
各シーズン毎に本校の選手もあちこちの学校で温かいもてなしを受け、試合と交流にすばらしい成果を上げております。2,3年に一度のことですので、是非ご協力お願いいたします。
ご協力頂けます方はインフォメーションセンターにご連絡下さい。ホストファミリーとして登録させていただきます。ご登録頂いた方にはおって詳しい内容をお知らせいたします。ご質問はアスレチックディレクター、マーク・ピーキンまたはバレーボールコーチ平井太佳子までお願いいたします。
★千里市民マラソンで4名入賞
馬場博史
トライアスロンクラブ・ランニングクラブ顧問、数学科
■武庫リバースポーツフェスタ
3月11日(日)、宝塚市武庫川河川敷公園で、恒例の武庫リバースポーツフェスタが開催され、10kmの部に本学園から生徒3名が参加し、全員が自己最高記録で完走しました。
<10km完走者>中尾悠士(SIS9)、松田杏子(SIS10)、Yoshiaki Hagiwara(OIS10)
■千里市民マラソン大会
3月18日(日)は万博記念公園で千里市民マラソン大会が開催され、本学園から9名が出場。うち4名が入賞しました。
<入賞者>3km一般女子1位吉田芙美(SIS8)、3km一般女子3位安藤ゆかり(SIS10)、5km一般女子3位長みさき(SIS11)、5km一般男子3位馬場博史(教員)
■吹田市長杯陸上競技大会
4月29日(日)に吹田市総合運動場で、吹田市長杯陸上競技大会が開催されます。本校所在地はは吹田市ではありませんが、これまでの実績で吹田市陸上競技連盟から出場を認めていただいています。次号で詳しい結果を報告します。
■吹田市トライアスロン連盟杯
トライアスロンクラブの春学期の大きな目標はこの吹田市トライアスロン連盟杯への参加です。5月20日(日)に、吹田市総合運動場で開催されます。今年もRun3km、Bike15km、Run5km(中学生は最後のRunは3km)のデュアスロンという形式で、昨年に引き続き水泳がないのが残念ですが、シーズン最初のレースに向けて頑張っています。誰でも参加できますので希望される方はご連絡下さい。
★Club Aid (軽音部)をよろしく
諸正義彦
Club Aid 部長・高等部2年
去る2月18日日曜日、Club Aid(軽音部)はシアターにて研究会兼ライブをしました。出演したバンドは全部で7バンド、ステージは約2時間30分というそこそこの規模の研究会で、特に宣伝しませんでしたがオーディエンスも来て楽しんでくれました。各バンドここでの反省を改善しクラブとは別に個々で様々な場で活動をしています。例えば2000年度卒業式、卒業パーティー、前SIS Gr.10学年パーティー(現SIS Gr.11)その他にも自費出版CDの発売をするグループが在籍しています。
これからの活動予定は特に決めていませんが学園祭、インターナショナルフェアのステージに出演、今年度中にクラブ主催でライブ中心のパーティーを数回企画、また他校軽音部と交流したいと考えています。
当クラブは中学3年生以上の音楽をこよなく愛する人を歓迎します。ジャンル、形態等、一切問いません。その学年以下の音楽を限りなく愛する人については相談してください。また音響、ステージ演出等の裏方、エンジニアリングに興味がある人はやる気があれば学年を問いません。どのバンドにも所属していないけど、音楽が好きで演奏に興味がある人も、もちろん歓迎します。このクラブの部長自身どのバンドにも所属せず半年近く校内で演奏していません。とりあえず顧問の水口香先生(英語科)または部長の諸正義彦(SIS Gr.11)に相談してください。
このクラブの運営に当たり今まで多くの方が協力してくださり成り立ってきました。そのおかげでインターナショナルフェアの収益金を使い3月10日にギターアンプを購入することができました。これからも多くの先生方、そして保護者の方の御理解とサポートによって演奏者、ステージスタッフそしてクラブが成り立っていきます。確かにライブ前になると練習の時間で生活のリズムが乱れますが、それは演奏者の夢と希望を胸にステージという戦場に挑むという青春の1ページだと思って見守って下さい。クラブとしてはこの問題にも何らかの方法で改善策を見つけだそうとしています。どうぞこれからも Club Aid を応援して下さい!よろしくお願いします。
★編集後記
新入生とその保護者のみなさん、初めまして。SIS広報センターでは、このSIS広報誌「インターカルチュア」の編集・発行、学園ホームページの作成・更新、「研究紀要」等他のSIS出版物の編集など、SISの広報活動一般を担当しています。メンバーは私と英語科井藤先生の2人だけですが、次から次へと能率よく(?)楽しく(!)仕事をこなしています。SIS広報センターへのみなさんからのご意見ご感想等お待ちしていますので、よろしくお願いします。さて、保護者会旧広報委員の方々は今号の記事作成が最後となります。お疲れ様でした。いつも締め切り日を守って原稿を送っていただいたので編集する側は大変助かりました。ありがとうございました。(馬場博史)
さわやかな風、新緑のにおい、いろんな種類の花・・・。気持ちのいい季節になりました。入学してきた7年生10年生の人たちや編入生の人たちのおかげで学園には゛新しいスタート"の雰囲気もあふれています。早くも学園祭が近づいてもいます。どの学年の人たちにも去年よりひとつ大人に近づいていることを意識して"よりよいもの"を目指してほしいと願っています。(井藤真由美)
インターカルチュアへの記事・短信、また学園ホームページ等の広報活動につきましてのご意見ご感想などありましたら、e-mail でお送り下さい。インターカルチュアはバックナンバーも含めて本学園ホームページ www.senri.ed.jp/interculture でもご覧いただけます。