Interculture 62号(99年3月号)抜粋

大阪国際文化中学校・高等学校 Osaka Intercultural Academy (OIA) は、1999年4月より、千里国際学園中等部・高等部 Senri International School (SIS) に校名変更します。

★校長1年を終えて

福田國彌
学園長・OIA校長 

 このたび校長兼務1年をもって兼務を解いていただくことにしました。全く身勝手なお願いで、皆様には深くお詫びします。4月からは、大迫副校長先生を校長先生にお願いし、平尾先生と井嶋先生に教頭先生になって頂き、私は学園長として引続き学園全体の運営の仕事をいたします。よろしくお願いいたします。
 この1年間は、1999年秋からの施行を目指して、SIS(4月からの新校名の略称=現OIA)とOISとの共通学校カレンダー、3学期制、さらに時間割のブロックシステムと具体的な授業時間の編成等々、全学園あげて先生方には随分協力をしていただきました。お蔭様で、すでに保護者の皆様にも御説明しましたように事柄は順調に進捗し、本年4月から夏までの過渡期のプログラムを含めて生徒の皆さんの理解もえられたものと思っています。とくにSISの方は授業施行の方法が大きく変わるので、充分な履修指導によって混乱が起こらないように先生方に充分な配慮をお願いしています。
 今回の作業は、本来極めて複雑な学園の教育をどのようなシステムにして、充実した教育が実施できるかという課題を解決するために行ったものです。
 一般生徒の春の入学、帰国生徒の春・秋・冬学期の編入、しかも現地校等で受ける教育課程の多様さ、さらにはSISとOISとの合同授業、SISとOISの間の授業時間枠の違い等々、複雑さを増す要素は多々あったのですが、今回の学期完結制の教育はこれらの複雑さを解消し、かつ選択幅の拡大を可能にし、生徒の皆さんの個性教育を伸ばすうえで大いに役立つと思っています。
 これまでの日本の中等教育(中学校・高等学校の教育)は非常に画一的で、同学年の生徒に一様かつ一斉の教育が行われてきました。本来、生徒の才能の種類は早くから、小学校の後期あるいは中学生の初期から顕著に現われます。そうした才能の違いを丁寧にあとづけて、それぞれの才能を伸ばすことが大切です。また、一斉に詰め込むことは、生徒たちの知的活動を阻害して、知的な能力を痩せさせてしまいます。それぞれの個性と才能を大切にしながら、知的に肥らせる、思考力を養う、将来才能を開花させるために充分な潜在力を貯えてもらうことが大切だと思っています。
 われわれの今回始める新しい教育制度はきっとこうした教育の基本的な要請を満足すると思います。生徒の皆さんも、保護者の方々も、きっとよかったと思って頂けると思います。OISの先生方も校長先生、教頭先生ほか皆さんがSISの考え方に協力して頂きました。教員一同大いに努力し、生徒の皆さんとさらに明るく楽しく勉学できる学園にしたいものと思っています。
 早春3月は12年生(高校3年生)の卒業です。卒業生のみんなが、ひとりひとり、希望にあふれて輝く未来に向って歩んで行く・・・、老年のわたしには羨やましく、眩くさえあります。

 石ばしる垂水の上のさわらびの萠え出づる春になりにけるかも(萬葉集巻八、志貴皇子の懽の御歌)

 在学中の皆さんも、やがて次々と卒業して大学に進み、社会人となり、それぞれ自分の仕事を通して21世紀の社会の創造に参加します。若い人たちの門出のときにわたしはいつも次の詩句を思い浮べます。

 春秋多佳日 登高賦新詩(陶淵明)

 陶淵明は中国の東晋から宋の時代(約1550年昔)の詩人で、この詩句は「移居」と題する詩、轉居先の「南村」での人々との長閑な生活を歌ったものです。しかし、わたしは次のような意(こころ)をこめて早春の餞の言葉にします。

 「みなさんの未来は春秋に富んでいます。その春秋に佳き日が多くありますように。みなさんは目標に向ってそれぞれの道を辿って高きに到達し、素晴らしい人間存在という詩を作ってください。」

 20世紀は多くの難問を未解決のまま21世紀に遺しました。そのなかでも、人間の創る環境が人間自身を含む生態系を破壊するという事実は、単なるアポリア(aporia)哲学上の難
問、あるいはアンチノミア(antinomia)二律背反としてすますことのできない問題です。
 この難問は人間のあらゆる営みと関係し、したがってあらゆる営みによって解決して行かねばならないと考えられます。21世紀がどんな時の流れを作るか・・・時代の流れが1人1人の生活と理想を圧し潰すのではなく、1人1人の生活と理想が難問を解決して新しい時の流れを作るのであって欲しいものだと思います。

★理想と志と

大迫弘和
OIA副校長

だいせんじがけだらなよさ
Tの詩を思い出したりします
その後あなたはどうしていますか
かすできんげ かすできんげ
(浅木未知『さよならのきせつに』)

「大阪国際文化中学校・高等学校」
 さようならにはつきものの少し抒情的な思いがあります。8年という年月が過ぎていきました。高等学校の卒業生はこの3月に卒業していく皆さんを含め386名になりました。小さな、そして確かな歴史。小さな歴史を見つめつつ、この学校に関わったすべての人たちとともに、一つのさようならと一つの誕生を、喜びをもって迎えたいと思うのです。
「千里国際学園中等部・高等部」
 玄関のプレートも春休み中に変わります。新しいプレートが、朝日を受けて、キラッと光るのを、楽しみにしています。

 2月8日、12日の保護者説明会には多数のご参加をいただきましてありがとうございました。会の目的は2月に進行しました99年春学期の科目履修にあたって、ご家庭からも、お子様に対して必要なアドバイスができるよう、今回の改革の原点から具体的内容までを説明させていただくことでした。初めて実際の時間割を示させていただきました。そして『Course Descriptions(開講科目一覧)』を開きつつ、授業の内容についても、正式に公開させていただきました。
 履修希望人数が多くなった場合の対応(1クラス予定を2クラスにしたりという柔軟な対応も考えていますが、場合によっては次の学期まで履修を待ってもらうことはありえます)、先の学期までの予定を立てながら履修を決定する中で一旦示した先の学期の履修について変更はどの程度可能なのか(一人一人の状況を丁寧に見ていく中、必要なものは認めていきます)、といったような皆さんが共通して心配なさっている点について、質疑応答の時間に質問が出ました。このように皆さんが共通して抱いていらっしゃるだろう疑問につきましては「Q&A集」を作りますのでお待ちください。

 今回の説明会の目的が、生徒の履修の助けのために、ということでしたので、当日出席できなかった保護者の方で、お子様の履修にご不安をお感じの方は、担任、コースアドバイザー(99年4月より)真砂先生、あるいは私まで、どうぞ直接ご連絡ください。
 今回の改革、ひとまず、予定通り、生徒の一人一人にとってよりよい学習環境を提供する、という目的を、形としては、実現しました。形が出来上がった中、丁寧な履修指導を通し、この制度が本当に生徒ひとりひとりにとって有意味なものとなるよう全力を尽くすこと、一つ一つの授業の内容充実のために全力を尽くすこと、という新しいステージに入ったと、実感しています。
 この間、できるだけいろいろな機会を通して、今回の改革についてお話をしてきたつもりです。もちろん、力足らずで、なかなかうまく趣旨をお伝えできなかったところも多々あったかとも思いますが、今は、生徒のみんなも、保護者の皆様も、この制度を理解してくださり、いかにそれを生かしていくか、という風に取り組んでくださっていることを嬉しく思っています。保護者会は今回の改革に合わせ、これまでの「クラスマザー」を「学年委員」という形に変える、という決定をしてくださいました。このような決定が、私たち教員に、なんという力を与えてくださることでしょうか。本当に感謝しております。
 生徒も、この一月、これまで以上に、自分の科目選択について、各先生のところへ、相談に行っているようです。
 「そういえば、この学校で、先生のところへ相談に行ったとき、断られるようなことって、全然ないね」
 そんな嬉しい言葉を耳にしました。

 理想と志を持って歩みたいと思います。それなくして、教育なんてありえないのですから。

★一連の改革について

 本校では、1998年度より、それまでの4学期制から各学期同授業日数の3学期制(60日×3)へと移行しました。4月〜6月を春学期、9月〜11月を秋学期、12月〜3月を冬学期と呼んでいます。
 また1999年度から、学期ごとに単位を認定する「学期完結制」を導入します。このため、学期ごとに履修科目、時間割が変わります。
 さらに1999年秋からは、併設の大阪インターナショナルスクールとの共通カレンダーが実現されるため、二校がほぼ同じ授業日になり、合同の授業や行事等がますます活発化することが期待されます。

★第6期生73名卒業

 3月6日(土)10:30より、高等学校第6回卒業式が本学園体育館にて挙行されました。
 今年も理事長・学園長・校長あいさつに続き、卒業生一人一人についての紹介とスライド上映を行いながらの卒業証書授与、さらに在校生の送辞と合唱、日英2ヶ国語での答辞、そして最後に再びスライドで思い出に残る数々の場面を上映して式を終えました。
 今年は初めての試みとして卒業生の宮崎寧菜さん、小野有理さん、平野正則君の3名が司会を行いましたが、緊張した表情の中にもしっかりとした口調で大役をこなしていました。
 73名の卒業生の皆さん、輝ける未来に栄光あれ。

★卒業生へお祝いの言葉

はばたけ!若き地球市民
藤澤 皖
前OIA校長
 ご卒業おめでとうございます。表題のメッセージは、昨春の卒業式で校長として贈った言葉です。
 中国、インドネシア、タイ、オーストラリアなど7か国からの国際教育の専門家を招いて、アジア太平洋国際理解教育会議が、東京で1月に開かれました。私も日本側の一人として出席したのですが、各国代表のスピーチを聴いて、共感することが多々ありました。
 国際交流が盛んになって、文化の異なる人同士が「共に生きる」時代、共に生きなければならない時代、いわば国境を越えて交流し合う地球社会になりつつあるということを認識しなければならないということです。言葉が思うように通じなかったり、考え方の異なる人との対話は快適なものではないかも知れません。しかし、そのような交わりは、新しい発見も生むもので、知的好奇心を持っていれば、自分自身を大きくしてゆくことにもつながるものでしょう。
 自分の生き方をはっきりさせ、異なる意見に耳を傾け、それを理解する柔軟性を持ち、自らの考えを相手に通じるように表現すること、遠くにあって見えない世界のことでも想像して 思いを馳せられる力、これらの資質を育成することが国際教育の課題であるという共通の思いを国際会議を通じて持つことができました。思い返しますと、私が千里国際学園で何回も主張していたことと一致します。改めて、今年の卒業生にも、同じ表題の言葉を贈らせて頂きます。皆さんがどのような進路をとられるかわかりませんが、千里国際学園から巣立ったということを記憶にとどめて下さい。外務省の一室より、期待の念を込めて、e-mailで発信します。

大迫弘和
OIA副校長
 最後に残ることばってきっと単純のものだと思うのです。例えばそれは「元気でね」、例えばそれは「ありがとう」。五つのリスペクト、忘れないでね。

大海原に船出するあなたたちへ
栗原真弓
カウンセラー
 カウンセリング室に差し込んでくる陽の光に、春を感じる季節になりました。そして今年も、長年親しんだ人たちとのお別れの時がやってきました。高校3年生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。一人ひとりの顔を思い浮かべながら、共に話したあの時の表情を、それぞれの成長を思い出しています。学校に勤めることの喜びは、生徒のみなさんの成長を間近に見られることです。別れは悲しいことですが、みなさんの船出を祝福する気持ちの方が大きく、こちらまで活力をいただくような気がしています。
 高校を卒業するということは、船の進水式に似ています。ある程度自分というものがわかりかけてきたあなたたちが、社会という海に船出して、自分で舵を取り始めるのです。大海原は朝日に包まれて明るく希望に燃えている時もあれば、暗闇に一筋の光りさえも見出せない時もあるでしょう。でも、船から飛び降りることはできません。航路はあなたが選び、舵はあなたが取るのです。他の誰にもあなたの船を動かす代わりはできないのです。

『おのれの道をおのれで選び、その明かりを照らしてすすむこと』

 これからのあなたたちへの私からのメッセージです。自分に授けられた「何か」を感受し、それを大切に育てていってください。そのためには内部を見つめることのできる確かな「心の眼」と、さまざまな局面に対応することのできる「信念」がなくてはならないでしょう。自分に与えられたいのちの灯を大事に生きている人、「今」から逃げないで謙虚に立ち向かっている人、信念を持ち生かされていることに感謝を忘れない人、そのような人々には内面から滲み出る光りのようなものが感じられます。しかし時に、人は迷い、自信を無くし、燃え尽き、絶望的になることもあります。それが、人間が人間たる証拠です。機械ではないのです。そんな時は、灯台の明かりに船が助けられるように、親元に戻ったり、学園の先生あるいは同窓の友を訪ねたりして、安らぎや指標を求めてください。また、これから先の人生にも、いろいろな素晴らしい出合いがたくさん待っていることでしょう。求めて努力していれば、必ずあなたにとっての貴重な出合いが必要な時に与えられます。そのような出合いもまた、あなたにとっての灯台の光となることでしょう。
 わたしはいつの日か鴎となって、大海原のあちこちを進んでいるみなさんたちの船を眺めながら飛んでいたいな、そんなメタフォーが頭の中に浮かんできました。これからも見守っています。そして、素敵な思い出をありがとう!

困難は貴重な経験
馬場博史
高3-1組担任・数学科
 私が高校3年生の時は椎間板ヘルニアとの闘いでした。これは腰椎の間の軟骨(椎間板)の位置がずれて坐骨神経を圧迫し炎症を引き起こすもので、腰から一方の足の先まで疼痛・鈍痛・痺れを伴います。椅子には長時間座れないのでベッドに横になって受験勉強をしました。週に2〜3回は高校の近くの整形外科へ通院するという毎日でした。
 悪いことは重なるもので、受験を控えた1月初旬、通院の帰りにバイクで走行中、前に止まっていた車のドアが突然開いてぶつかり、右手の中指の付け根にヒビが入りました。その部分を固定しなければいけなかったので、入試直前まで文字を書くのに不自由しました。
 今考えると、この逆境の中でどうしようかと工夫したおかげで、かえって元気な時より短時間で能率良く勉強できたように思えます。その当時は苦痛のために自分の不運を恨んだこともありましたが、今となっては貴重な経験だったと思えるようになりました。皆さんも、これから先どんな困難な状況に出遭っても、諦めずに最後まで頑張って下さい。
 (PS)E-mailアドレスを持ったら必ず連絡を下さいね。卒業後も母校の情報をお送りします。インターカルチュアへのE-mailでの投稿もお待ちしています。

松島 勇
高3-2組担任・国語科
 卒業生が中学一年生としてOIAに入学してきた春に、僕もこの学校にやってきました。その生徒たちが卒業を迎えるのだと思うと感慨もひとしおです。OIAで六年間同じ月日を過ごしてきました。授業でも高校一年生を除いて、ずっと担当してきましたし、今はクラス担任として三月を迎えることになりました。卒業生に、そして僕にとってこの六年間は大きな意味を持った日々だったと思います。
 今、中学三年生の授業で「いちご同盟」という小説を読んでいます。卒業生が中学三年生の時にも授業で読みました。中学卒業という節目の時期に、自分の生き方を考えるこの小説を読み、そして自分の将来についての作文を書いてもらいました。その時の自分の将来に対する考えと今現在の将来に対する考えに変化はあるのでしょうか。変化はあってもいいし、なくてもいいと僕は思います。なぜなら信ずる道をひたすらに進むという姿も美しいし、あれこれと思い悩みながら一生懸命に自分の道を探す姿も美しいと思うからです。大切なことは、自分でしっかりと考えてその道を歩んでいるかどうかということだと思います。みんながそうするからとか、その方がいいと人に言われたからとかで決めないようにしてほしいと思います。それではなによりも自分で自分に対して責任が取れなくなってしまいます。そういう意味では高校卒業というのも大事な節目の一つです。自分の生き方をしっかりと考えてほしいと思います。そしてこれからの人生においてまだまだ節目の時期はやってきます。その一つ一つの節目にあたってしっかりと考える人になってほしいと祈っています。

志垣満理
高3-3組担任・生活科学科
 みなさん、卒業おめでとうございます。この学年には、担任として5年間も一緒に過ごさせてもらい、1人1人が忘れられない卒業生です。思い出もたくさんあります。楽しかったこと、大変だったこと、色々ありましたが、全部ひっくるめて、本当に良い経験をさせてもらいました。勇気づけられたこともたくさんありました。どうも、ありがとう。
 これから、それぞれの道を歩んでいきますが、その中で、色々なことにぶつかると思います。何かを、選ばなくてはいけない時もあります。そんな時、考えて欲しいことがあります。よく「自分はこうしたかったのに、周りがこうしろといったから」と上手くいかなくなった時に、周りの責任にしてしまうことがありませんか。でも、こうしろと言われても、実際にそれを選んだのは、自分なのです。誰のせいでもありません。自分の責任です。「そう言われたから、そうした」と言うけれど、「そう言われたけど、自分はこうしたい。でも、色々なことを考えると、そうした方が良いかもしれない。そうしよう。」と選んだのではないですか。「いや、そこまで考えて決めたんじゃない」というのは、考えが足りないということではないでしょうか。みなさんは、もう、自分の頭でしっかり考えてゆけるだけ、十分な大人です。どんな時でも、自分の考え、気持に耳を傾けて、周りのことも考えて、自分で納得のいく選択ができれば、良いですね。たとえ、それが自分の気持に反することであっても、そう決めたのなら、その中で、自分の力を存分に発揮して下さい。(自分の思うように生きられるにこしたことはありませんが)いつも「ああしとけばよかった」とか、「こうしとけばよかった」とか考えても、その時は戻ってきません。(そう思う時は、また、新たな選択の時かもしれませんね。)これから、色々な場面で、選択をせまられる時がありますが、ただ流されるのではなく、自分の責任において、自分の人生を歩いていって下さい。せっかくあなたに与えられた人生です、誰かのせいにして不満ばっかり言っていても楽しくありませんよね。誰でも、自分の人生をしっかり生きてゆく力を持っています。その力を使わずに、人に頼って、上手くいかなければ、人のせいにしていてはもったいないと思います。これから、大きく開けているみんなの人生、本当に楽しみですね。たまには、どうしているのか、近況報告などしてもらえると嬉しいです。(1年先でも、5年先でも、10年先でもいいよ。)
 次のステージに1歩進んだみなさん、これからも、元気に頑張って下さい。応援しています。

東眞理子
高3副担任・英語科
 ご卒業おめでとうございます。これからはほんとうの意味で自分で人生を作っていくわけですね。失敗も成功もあるでしょうが、なにもかも自分の責任というのはおもしろいと思います。十年後の皆さんがどんなふうになっているか楽しみです。どうぞお元気で。

木村典子
国語科
 卒業おめでとうございます。今の高三はほとんどの人と授業で出会いました。そのうち何人かは3年連続一緒でしたので、とてもなじみ深い学年です。別れることがちょっと淋しいです。卒業しても時々は学校に顔を出して下さい。待っています。
 何か困難に出合った時、ただ右往左往するだけでなく自分で決断し、その決断に対し責任のとれる大人に成長して下さい。あなた達の今後の人生に幸多いことを祈っています。

福島浩介
国語科 
常識破リトナルモ常識外レトナルナカレ
胸ヲ張リテ上品ニ生キヨ

野島大輔
社会科
12年生の皆さん
ご卒業おめでとうございます!
皆さん、スポーツや恋に集中できるのは若いうちですよ!
本当にそうですよ!
悔いのないように過ごして下さいね!
僕は皆さんと過ごせたので、充実した悔いのない青春でした。
お元気で!
もうポンコツの野島さんより

池田大介
社会科
"若き血"を以て人生にスパイスを!

石田純子
数学科
 御卒業おめでとうございます。
 4月からの新生活に、幸あれ。

高橋寿弥
数学科
 この度は御卒業おめでとうございます。私自身は6年間を通じて皆さんの授業を担当したのは、皆さんが中1の時と高2の時だけでしたが、私の、皆さんの印象を一言で言い表せば、「やんちゃな団結力のある集団」ということでしょうか?中学の時はひたすらやんちゃで、みんな喧嘩ばかりしている毎日だったのを覚えていますが、学年が上がるに連れ、運動会等で、結束力の強さが目立って来ました。一見普段はバラバラに見える集団なのですが、いざという時の一致団結力は本当に信じ難いものがありました。これからはみんなバラバラに巣立っていきますが、この学園で培った「やんちゃさ」「団結力」を一人一人忘れずに、元気に生きていって下さい。皆さんの健康と成功を心から祈っています!!!

田浦秀幸
英語科
 卒業おめでとう。
 君たちとは中学1年生からのつきあいでした。教師として初めて教える中学1年生でしたが、君たちのおかげで中学1年生の英語を教えるやりがいを経験でき、それ以降毎年中1を教えるきっかけとなりました。中学3年生のオーストラリアホームステイでも、前向きに頑張る姿を随所に見せてくれて、大人へと成長する貴重な3週間をともにできた思い出深い3週間でした。高校2年からは中学では接したことのない生徒と授業を通して、学習・スポーツ何に対しても学年全体がまとまって常に前向きに進んでいけるのは、生徒一人一人がそういう姿勢を持っているからだと、よくわかりました。今担任を持っている中学2年生にも常々「今の高3のように成長してほしい」と思っています。先輩として下級生に日々接してもらえなくなるのは残念だし、それにも増してもう授業で会えなくなるのが本当に寂しいですが、今のpositive attitudeを忘れることなく、新しい環境でもどんどん自分を伸ばしていってください。そしてたまには学校に元気な姿を見せてください。

平井太佳子
保健体育科
 卒業おめでとうございます。
 やさしく、たくましく人生を切り開いていって下さい。

松井尚子
保健室
 ご卒業本当におめでとう。私にとって勤務してから2回目の皆さんの卒業には、特別な思いがあります。怪我や病気の時だけではなく、皆さんとはいろんなところでかかわらせてもらいましたね。受験のプレッシャーで辛そうだった顔、彼や彼女が出来たと報告してくれる幸せそうな顔、逆に別れ話になってどうしようかと悩んでいた顔、個別性教育での真剣な表情、泣いて、笑って、思い出一杯の学園生活でしたね。そんな皆さんから、いつもいつもエネルギーをもらっていたのは私の方でした。皆さんの笑顔とお別れするのはなんだか、長年の友人と別れるような、妹や弟を失うような、そんな寂しささえ感じます。でも皆さんが健康な出発をしていくのを見送るほど、うれしいことはありません。健康であることは、とても大きな財産なのですから。これからの人生、きっとまたいろんな事があるでしょう。もしもあなたが、この学園をそして先生やスタッフを再び必要と感じたら、いつでも声をかけてきて下さい。ここはいつまでもあなたたちの学校、先生はいつまでもあなたたちの先生、なのですから。May God bless your future. 元気で、ね!

出丸 香・Ted Johnson
英語科・旧教員
 卒業おめでとう!
 高校を卒業するみんなとは中学2年生の時、中学を卒業するみんなとは中学1年で入学した時に初めて出会いましたね。あのころは、小さなお豆さんたちだったみんなも、きっと今は大きなお豆さん・・いえいえ、立派な高校3年生、中学3年生になっていることでしょう。これから外の世界に飛び出してからも、千里国際学園の高等部に進んでからも、楽しいことやつまらないことや辛いこと、いろんなことを糧にしてさらに大きくなっていってくださいね。私も太平洋のこちら側から、応援しています。
 私は去年の9月からオレゴン大学の博士過程1年生です。勉強と週4時間教える日本語のクラスに追われる毎日です。ジョンソン先生も元気です。就職活動中で、主夫をしてくれているので、私はハッピーです。
 では、またどこかで会えるのを楽しみにして・・・
 Conguratulations!!

卒業によせて
青山比呂乃
図書館
 6年間いた人も、そうでない人も、OIAでの日々にピリオドを打って、次のステップに進む日がやってきましたね。卒業していく皆さんにとって、千里国際学園はどんな場所だったのでしょう?そして図書館は?一度聴いてみたいです。
 私も中学高校と6年間同じ学校で、同じメンバーの友達と先生方に囲まれて過ごして卒業しました。私の場合は、編入生は、高校の始めに3人いただけで、あとは全く同じメンバーだったので、OIAとはちょっと違うけれど、小学校6年のあと全く新しい世界に入り、そこで出会ってすっかり親しんで育った場「学校」を離れて、バラバラになっていくのは、とても大きな体験でした。
 離れるとなると今更ながら、温室のように自分たちを守ってくれていたこの「学校」という場が、とても貴重な愛しいものに感じられたのを思い出します。建物だけでなく、そこで育まれている小さな営みの一つ一つが、友達、先生、その他例えば用務員さんたちとの、人と人のつながりのあり方が、それまでの自分をまさに形成しているんだなとひしひし感じたのです。いろんな「当たり前」と思ってきた物が、実は当たり前ではなくて、いろいろな人の思い、日々の営々とした努力の結果、静かに自分に提供されていたのだという事に、やっと気付いたようでいて、それは気付きのほんの始まりでもありました。
 思えば中学高校時代、「自分は特別なんだ」と思いたい気持ちと「自分も普通なんだ」と思いたい気持ちの間をいつも行ったり来たりしていたようです。自分だけが苦しんだり悩んだりしているような気分になり、苦しい一方でそれを密かに誇っていたり。でも、その中で、いつのまにか素直に自分の気持ちを出せなくなっていて、自分でも自分がわからない、自分を見失ってしまった、と痛感したのが、いよいよ進路の問題に行き当たった高3のときでした。
 そして改めて周りを見まわすと、私が自分の内側の気持ちにのみかまけているうちに、周りの友達はいつのまにか自分のやりたい事を既に見つけていて、それに向かっていく次のステップに取り掛かっている事に、呆然としてしまいました。かといって、おいそれとすぐに気持ちを外に向けて歩み出す事もできず、私はとりあえず色々できそうな大学に何とか合格する事で、この、「私は何者なのか」「自分は本当は何をしたいのか」という問題を大学時代に持ち越していきました。
 こうして考え始めた私が気付いた事は、「私はこのままで良いのだ」ということと、「自分と他の人は全く違うのだ」ということでした。ありのままの自分で良い、そのままで頑張らなくでも充分自分は自分であって、他の人に替えられない存在なのだ、そして、あの人もこの人もそういう存在で、おたがい全然違うから、おもしろいのだと。
 ところで、千里国際学園という、「自由」な場で、多くの人が在学中に、その「自由」に伴う「責任」とは何か、考えてみたことがあるでしょう。英語では、responsibilityといい、見ての通り、response応答するという言葉から、出てきた言葉です。何に応答するのかといえば、元々の意味は「私たちを創造した神の期待に」という事のようです。
 それでは、人間に神は何を期待しているのでしょう?どう生きる事が、期待に応える事になるのでしょう?いろいろ考えてきた今、私の答は「生き生きと生きる事」「自分自身を最も良く生かす事」です。しかも、それは周囲の人、もの全てをおたがいに生かし合うものでなければならないのだと思います。それが人間の責任なのだと思います。抽象的な言葉で言うのは簡単でも、一つ一つの場合を丁寧に生きるのはたいへんですけれど。
 さて、卒業生は、温室である「学校」という場を巣立って、これからは、風は冷たく立っているのもやっと、という状況に会うかもしれないけれど、自分に課せられた期待に責任を持って応えていってほしいです。もうそろそろ自分で、自由と責任、その素晴らしさと重さをしっかりと担う時です。元気で、卒業おめでとう。
 なお今年度の卒業生保護者会より、記念品として、「図書展示架」を1式寄贈していただく事になりました。らせん階段を降りた正面の四角い柱に取り付け、新しく入った本や、推薦する本などを展示していきたいと思っています。ありがとうございました。

江夏 毅(第1期卒業生 )
 皆さん卒業おめでとう!
 野球部の皆、また最後にやった野球いつかやろう。

三角大輔(第5期卒業生)
関西学院大学総合政策学部
 いやぁ。大学生活は忙しい。それでいて忙しくて本当に充実した一年でした。私の19年の人生の中で一番楽しい年でした。
 いろんなことに足をつっこんで結局どれも中途半端で終わったような感じでしたけど、とりあえず友達と人との関係は普通の人の倍くらいできました。最初は交響楽団にはいって、忙しい居酒屋のバイトもやり、それから大学祭実行委員会にはいり、家庭教師もはじめ、アメリカにいき、卒業記念パーティー実行委員会の会計のトップを今やっているというような感じです。(それよりなによりも麻雀をいちばんやっているのですが)
 今年の卒業生にいいたいことは、一回生の春学期は単位をとるよりも友達をたくさんつくって、いろんな事に足をつっこんでみて、自分の本当にやりたいことを見つけてみることだとおもいます。私は当分見つかりそうにないですが、いまの生活には忙しすぎるぶんかなり充実しているので満足しています。大学っていうのは入ってからじゃないと何ができるのか、何を自分はするのだろうかわかりません。僕もOIAにいたころには大学に入ったらもっとクラリネットを修行しようと思ってたんですけど、したいことが多すぎて断念してしまいました。この前も半年ぶりにクラリネットのふたをあけました。一つのことに打ち込もうとおもうとかなり時間が束縛されます。専念するのもいい事だとおもうのですが、僕は欲張ってしまって、時間の許す限り自分のできることをやってみることを選びました。おかげで毎日予定が詰まりまくりです。忙しすぎるのも禁物です。気をつけましょう。
 大学には自分の探していることが絶対何かあるので皆さん出会えるといいですね。心のどこかにそれを残しつつ、大学生活を楽しんでください。期待に応えてくれるとおもいます。

Kimiyo Takumyo (transeferred from OIS )
アメリカ・インディアナ州在住
What's up?? Meeting you guys again in OIA last December was the most precious moment for me. Some of you may not know or not remember me, but I want to congratulate all of you for completing the highschool. Good luck!!
Love: Kimiyo

★母校で2度目の教育実習

谷川依津江(第2期卒業生)
大阪外国語大学国際文化学科

 大学の卒業論文の提出も終わり、ほっと一息ついたところで千里国際学園での2回目の教育実習が始まりました。前回実習したときのOIAの生徒と廊下ですれちがうことがあり、その時に、みんなが「あ、谷川先生だー。」と声をかけてくれました。覚えていてくれたんだと思うと、本当に嬉しくて「教育実習やって、よかったな。」と思いました。
 今回はOISで日本語を教えさせていただきました。大学で日本語、それも主に日本語教育を専攻しているのですが、実際に日本語を教えるのは初めてだったので、とても緊張しました。小学校1〜4年生、ミドルスクール、ハイスクールと担当した学年も幅広く、貴重な経験を得ることができました。
 正直言って、前回も、今回の教育実習中も「私は教師に向いていないんじゃないか。」と悩んだことがありました。実際のところ向いているのかどうかは分かりません。しかしこの学校での2回の教育実習を終えて「教職に就きたい」という気持ちは、ますます強くなりました。この4月からは大阪外国語大学の大学院に進学しますが、いつかこの学校に教師として戻ってこられる日がくるといいなぁと思っています。
 最後になりましたが、いろいろアドバイスをくださった日本語科のWeintraub先生、授業に協力してくれた生徒の皆さん、そしてその他サポートしてくださった大勢の方々に心からお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

★卒業論文発表

松島 勇
国語科

 国語科では高校三年生に卒業論文を課しています。テーマは自由で一人一人が興味を持った事について論じるのですが、この卒業論文は国語の授業のまとめだけでなく、OIAでの学習をまとめたものでもあると思います。全作品が掲載された卒業論文集は、図書館にありますので興味を持たれた方は、是非ご覧になってください。

第6期生卒業論文 題名・著者一覧

色彩ライフスタイル 阿古江文菜
地学とは? 浅井孝則
地雷と共に生きること 浅井祐未
波動について 榎原匡俊
ル−マニア革命 藤本悠美
お腹の中の赤ちゃんにとっての音楽 藤田宏美
転校生 福永恭子
色・人・環境 花井美保子
思い出、出会い、すべて宝物。 橋本恵子
ジョン・レノン 橋本隆史
ワインについて 服部佳那子
脳の話 飛弾野 純
バスケと呼ばれるスポーツ 平野正則
日本リーディングサイアー史 一柳貴章
CBS : 秘書 堀江恭子
ダイオキシン 細見有希
ベトナムの経済開発と時間観 今泉レベッカ小百合
私の好きな本五選 井上愛子
「それはとても晴れた日で」 乾 奈津子
神と呼ばれた男 入山聡之
ドラッグのありかた 石田健次郎
「楽しく生きるには…」 石塚美紀
翻訳書の功罪について 伊藤いづみ
私の経験した日本とアメリカとの違い 岩見馨里
松坂大輔が凄い理由 垣内卓也
私にとってのOIA 郭 加奈
少年犯罪とその社会背景 苅野美早子
『21世紀における日本の役割』 桂 初奈
翻訳書の功罪について 川出 亮
日本における「国際化」と「平成鎖国」の概念 河井美智子
私の高校生活とバレエ 木田賀子
大学受験in Korea 金 恵栄
アニメの在り方の変化 金 洸玄
「ある宗教家」 金 聖恵
動物を飼おうかな…と思っている方々へ 北野絵奈
超合金 小林瑠実
アトピーの治療 児玉智史
子供の気持ち 古谷直子
高3卒業論文 工藤里紗
「わたし」と「ワタシ」 三木万里花
「告白」 宮崎寧菜
サッカーの20世紀を振り返って 水谷啓之
「自由」ということ 仲村篤人
「国際化」 中村朱里
従軍慰安婦問題が持つ数々の面 中谷多美子
情報化の光と影 成田直子
これであなたも一流選手?! 西田佑子
核 埜々内政之
インターネット 奥野泰弘
メキシコでの暮らし〜環境問題〜 澤瀉久雄
日本人の持つ日本人論 小野有理
神風特攻隊 太田清子
一期一会 蔡 岳強
翻訳書の功罪 佐藤真悠子
日本の国際化−日本人論をふまえて− 佐藤友香
エコロジーについて(地球温暖化対策) 清水啓太郎
ゼロの世界 菅 保雄
マザー・テレサ 高島美樹
幕末について書こうと思う 田村理恵子
犬の不思議な特徴や行動 谷垣 健
「西洋音楽史」 栃木まどか
出会い 東條真紀
ヒーローウルトラマン 辻 雄輔
"でかかいじゅう"との闘い 和田佳子
中田英寿・日本をフランスに導いた男 山崎浩平
「環境ホルモン」と「ダイオキシン」の作用 依藤 剛
我が輩は建築家である 吉川彰布

★異動のお知らせ

<退任>

国語 山本美千代
   中村弥恵子
書道 佐々木美智子
数学 稲村美範
英語 東 眞理子
生活科学 松浦眞知子
事務 中村勇雄 
   山下麻衣子

 山本先生は、1997年8月よりドイツの Bavarian International School に2年間勤務され、その後本学園に戻られる予定でしたが、今後も引き続き同校に残られることになり、本学園は1999年3月をもって退職されることになりました。

今後は卒業生の気分で
東 眞理子
英語科
 この度、千里国際学園を退職することになりました。長年にわたり多くの方々にお世話になりました。この場をかりてお礼申し上げます。八年間本校におりましたが、今ふりかえると、学園開校前から開校後二、三年にかけての怒涛のような時期がなつかしく思い出されます。めったに巡りあえない貴重な経験をさせていただきました。その後学園は着実に充実し学校らしく安定してきましたが、今またカリキュラムの改変という新しい段階を迎えています。一定の落ち着きの中から、よりよい可能性を求めて変化する柔軟性を持ち続けられれば、学校にとっても人にとっても理想的ではないかと思います。本校もすでに卒業生を数回送り出しました。新しい世界に飛び出していく生徒たちを見るたびに、なんだか取り残されたような、うらやましいような気持ちがしましたが、この度私も新しい方向に踏み出すことにしました。今後は卒業生の気分で本校のことを思い出すことと思います。新たな試みが実を結ぶよう陰ながら心よりお祈り申し上げます。

★全国高校生論文コンクールで入賞

第1回全国高校生「アジア太平洋懸賞論文・作品大賞」

高校1年 山田 梓さん

 表記コンクール(主催/立命館大学・高校生新聞社)で、全国から多数応募者のあった中から、高校1年山田梓さんが「同じ地球に立つものとして」という作品で佳作(全国で15名)を受賞されました。おめでとうございます。

★中等部一般入試実質倍率は約4倍

帰国・一般合せて中等部60名・高等部35名が合格

海外・帰国教育入学センター

 昨年12月より本年2月にかけて行われました千里国際学園中等部・高等部の99年度海外・国内入学選考の結果をお知らせします。帰国生入試のA選考は海外現地校出身者、B選考は海外日本人学校出身者、S選考は本校が指定した海外日本人学校出身者の中で推薦を受けた生徒を、また一般生入試は国内の小学校・中学校(大阪府内公立中学校を除く)出身者をそれぞれ対象としています。

( )内 女子

中等部

志願者数

受験者数

合格者数

海外選考

国内選考

海外選考

国内選考

海外選考

国内選考

 

 

A選考

4 (3)

25 (15)

29 (18)

4 (3)

24 (15)

28 (18)

4 (3)

22 (15)

26 (18)

B選考

5 (4)

5 (4)

5 (4)

5 (4)

3 (2)

3 (2)

S選考

3 (2)

3 (2)

3 (2)

3 (2)

3 (2)

3 (2)

帰国計

7 (5)

30 (19)

37 (24)

7 (5)

29 (19)

36 (24)

7 (5)

25 (17)

32 (22)

一般

108 (63)

108 (63)

106 (61)

106 (61)

28 (17)

28 (17)

合計

7 (5)

138 (82)

145 (87)

7 (5)

135 (80)

142 (85)

7 (5)

53 (34)

60 (39)

高等部

志願者数

受験者数

合格者数

海外選考

国内選考

海外選考

国内選考

海外選考

国内選考

 

 

A選考

13 (7)

12 (8)

25 (15)

13 (7)

12 (8)

25 (15)

11 (7)

7 (5)

18 (12)

B選考

10 (5)

3 (2)

13 (7)

10 (5)

3 (2)

13 (7)

8 (4)

2 (2)

10 (6)

S選考

3 (2)

3 (2)

3 (2)

3 (2)

3 (2)

3 (2)

帰国計

26 (14)

15 (10)

41 (24)

26 (14)

15 (10)

41 (24)

22 (13)

9 (7)

31 (20)

一般

10 (6)

10 (6)

9 (6)

9 (6)

4 (3)

4 (3)

合計

26 (14)

25 (16)

51 (30)

26 (14)

24 (16)

50 (30)

22 (13)

13 (10)

35 (23)

★生徒会活動報告

HS(9〜12年生)生徒会
苗村華子
高校2年

 新しい年を迎え、HS生徒会も一段と活気をおびてきました。新年一番始めの活動として、まず行われたのは京都の田辺にある、同志社国際高校との交流でした。OIAとOISの生徒会員と、OIAから高三女子四名と、高二男子二名、又OISから十二年生三名が参加してくれました。1月16日に、同志社国際高校を訪れました。同志社国際では、二時間ほど授業を受け、その後校内見学、昼食をいただきその後パネルディスカッションで同志社国際の授業を受けての感想や意見などを出し合って話し合いました。又、翌週の1月18日には同志社国際の高校三年生が千里国際に訪れ、OIAとOISの授業を受けました。そして、最後の一時間は、OISの生徒も交えてディスカッションを行いました。初めての企画でしたが、とても良かったのでこれからもこの交流を続けたいと思います。
 2月12日金曜日には、シアターにてバレンタインダンスパーティを行いました。今回は、ライブを取り入れてのダンパでした。
 今年も、来る5月22日に学園祭があります。また、詳しいことが決まったら追って連絡しますので、クラスで今年の出し物などを考えておいて下さい。

MS(6〜8年生)生徒会
堀桃子
中学2年

 今回は、今年の2月12日にカフェテリアで開催したダンスパーティーのことについて報告します。今までにも、いくつかのイベントを行ってきた中等部生徒会ですが、今回のダンスパーティーはバレンタインも兼ねて行うという一大イベントでした。まずは、準備段階でポスター作り、宣伝、食品、音楽、音響機材などの色々な問題が出てきましたが、私たちにとって1番の問題は、同じ12日に行われる高等部バレンタインパーティがあるということでした。イベントが二つ重なったという理由もあって音響機材など、大掛かりなものはできなくなりました。また運が悪いことに前日は祝日のために学校が休みで、ミーティング等、打ち合わせが足りず当日は不安ばかりでした。しかし生徒会役員のほかにも手伝ってくれた仲間がたくさんいてカフェテリアの準備は順調にすすんでいきました。食べ物の方も中村先生が小野原まで買いに行ってくださって食べ物のセッティングはなんとか予定していた入場時間には間に合いました。しかし1番重要な音響関係のセッティングが上手く準備出来ませんでしたが、ボネット先生が授業のあとにセッティングを手伝って下さいました。そのおかげで、開始を予定していた時間より20分も遅くなり、午後4時すぎに開始となりましたがたくさんのお客さん(おもにOIS、OIAの6〜8年)に来ていただいて、食べ物(マクドナルドのマックナゲットと手作りポップコーン)も順調に売れていき、みごと完売できました。皆さんありがとうございました。音楽も何も問題なく、みなさんから借りたCDやMDをかけさしてもらい、最初からみんな大いに楽しんでくれました。その訳は、今回のダンスパーティーは毎年行っているのと少し違い、男の子も女の子もドレスアップしていると入場料タダで、普段着だったら入場料が100円になるというルールを作ったからです。ダンスも後半に近づいたとき、ダンスクラブのみなさん(OIA8年の牛田圭さん、安田弥央さん、末吉なつ香、石橋さゆりとスペシャルゲストの12年浅井孝則さん)がすばらしい、目を見張るようなダンスを披露してくださいました。本当にありがとうございます。牛田さん浅井さんはダンスパーティーのために2日間という短期間で一生懸命練習してくれました。本当に盛り上げてくれました。
 楽しい時間もあっという間にすぎ、ラストミュージックに、みんなもよく知っている"マカレナ"でダンスパーティーは無事に幕をとじました。今回のダンスパーティーはCD、またはMDの盗難、紛失は無く問題も機材のセッティング以外はありませんでした。パーティーが終わった後も掃除を手伝って下さった皆様、急な企画にもかかわらず忙しい中、私達のわがままを聞いてくださった先生方、本当にありがとうございました。次のイベントもがんばりますのでよろしくします。
 Special Thanks to原和久先生・中村亮介先生・Mr. Bonnett

★女子サッカー優勝! 男子バスケットも健闘

インターナショナルスクールAPACトーナメント(2/3〜7)

APAC Results:

Mark Pekin
Athletic Director

Girls Soccer APAC Champions 1999:
The varsity soccer team had a fantastic tournament in Korea and was able to defeat Canadian Academy in the final, 1-0. During the round robin games the Sabers team remained undefeated with 4 wins and 1 drawn match. The first game was played in -10 degrees with the girls warming to the task quickly to win 2-0. The weather warmed up a little from the first day and the girls continued to play excellent soccer to record strong victories against the other APAC teams.
This is a fantastic result for our school, the smallest of the APAC schools, as we compete against most schools that have a population of 1100 or more students.
Congratulations to Mr. Searle, the players and manager, for their hard work during the season and at the tournament in Korea.
Osaka 2 v Brent 0
Osaka 2 v Beijing 0
Osaka 4 v Shanghai 1
Osaka 3 v CA 0
Osaka 0 v Seoul 0
Championship game:
Osaka 1 v CA 0

Boys Basketball:
The boy's basketball team traveled to Beijing and was able to visit The Forbidden City and The Great Wall before tournament play began. This sightseeing day was a highlight of the trip and gave the students a chance to relax and gain a little deeper understanding of China and its vast history.
The team finished in fifth place, defeating Shanghai in the round robin by one point and again in the playoff final for 5/6th place game.
Many thanks to Mr. Heimer and the players for their hard work during the tournament.
Osaka 47 v Seoul 88
Osaka 42 v CA 62
Osaka 26 v Beijing 66
Osaka 29 v Brent 51
Osaka 48 v Shanghai 47
5/6th place game:
Osaka 58 v Shanghai 53

Next APAC Tournaments:
Boys Soccer, Girls Basketball, Tennis at Brent, Manila April 14-18.

 千里国際学園のチームスポーツは大阪国際文化中学校高等学校(OIA)と大阪インターナショナルスクール(OIS)の2校で1チームを編成しており、この形態での参加を認めるインターナショナルスクール関西リーグとAPAC(Asia Pacific Activities Conference)の公式試合等に参加しています。
<I.S.関西リーグ参加校>
 カナディアンアカデミー(神戸)、マリストブラザーズ(神戸)、名古屋インターナショナルスクール(名古屋)、E.J.キング(佐世保)、M.C.ペリー(岩国)、千里国際学園(大阪)
<APAC参加校>
 北京インターナショナルスクール(中国)、上海インターナショナルスクール(中国)、ブレントインターナショナルスクール(フィリピン)、ソウルフォーリンスクール(韓国)、カナディアンアカデミー(神戸)、千里国際学園(大阪)
(注)「大阪セイバース(The Osaka Sabers)」は千里国際学園スポーツチームの愛称です。

★タッチ・クラブ関西大会2位の快挙!

岡田憲志
保健体育科

 2月7日の日曜日、本学園のタッチ・クラブは第8回関西タッチ大会に出場しました。おっと、タッチ・クラブのことをご存知ですか? 以前にもインターカルチュアで入部案内をしたことがあるのですが、「お触りクラブってなに?」という誤解がないように、すこし解説しておきましょう。日本ではタッチ・ラグビーと呼ばれており、タックルのかわりにタッチ(大阪弁でいうと“デン”ね)をおこなう鬼ゴッゴとラグビーを合わせたようなスポーツです。安全で、しかも、運動量が多く、男女ともがプレーできるとても楽しいスポーツです。
 今回の関西タッチ大会ですが、インターナショナルスクールの関西トーナメントやAPACとは違い、小学生から社会人までのすべての男女に開かれたものでした。クラスは2つ。出場資格にまったく制限のないエキサイティング・クラスと、成人男子(高校生以上)が4人以内で残りは中学生以下か女性しか出場できないというエンジョイ・クラスでした。中学生と高校生が活動しているウチは、エンジョイ・クラスにエントリーしました。実はこの試合、われわれにとって初めての公式戦、いやいや、初めてのゲームだったのです。しかし、われわれはそんなハンディにも動じることはありませんでした。この関西大会で3位以内に入賞し、全国大会に出場するという大きな目標があったからです。
 さてさて当日、エンジョイ・クラスにエントリーしたのは合計10チーム。2つの予選リーグに分かれて総当り戦で順位が決められ、それぞれの1位同士が決勝戦をおこなうという予定でした。われわれの目標は、もちろん予選1位突破です。そうすれば、全国大会出場がほぼ確実になるからです。ところが、ウチの予選リーグを見てみると、なんと、関西外大や日体大がいるではないですか。とくに日体大!なんといっても体育大の現役学生です。「東京の大学のキミらがなんで関西の大会にでてんねん!」という突込みを入れたくなるぐらい強そうに見えるのですよ、これが。初戦の関西外大はなんなく撃破し、2試合目が正念場の対日体大戦。この強敵相手に11年生のキャプテン角田直樹や同じく11年生の時任隼平を中心に、スピードを生かした攻撃で撃破しました。やりー!「日体大が女子チームやったということは言わんとこな」と、こっそり誓ったわれわれでした。こうして、予選を全勝の1位で終えました。1位同士の順位決定戦は、スーパー・モンキーズという社会人の男女混合チーム。以前から活発に活動しており、大阪では常にトップのチームです。その強敵相手にもひるむことなく、7年生の木畑洋がトライを決めたり、9年生の柴田浩隆もあわやトライかという活躍で大善戦。おしくも1−4で負けはしましたが、将来的には充分対等に競合できるという手応えを感じさせるいいゲームでした。
 こうして、ほぼ全国大会出場を確実にした本学園タッチ・クラブは、月曜日・木曜日の3時45分から5時30分まで活動しています。ただいま、全国大会に向けて選手の強化中(とくに女子!)でありますので、興味のある人は一度体験入部してみてください。

★箕面市民オリエンテーリング大会に33名参加

ランニングクラブ・トライアスロンクラブ他

馬場博史
数学科

 2月28日(日)は、「第11回箕面市民オリエンテーリング大会」が教学の森野外活動センターで開催され、本学園から生徒・教員33名が参加しました。
 オリエンテーリングとは、地図と方位磁石を頼りにいくつかのポイントを見つけながら山道を駆けめぐり、速さと正確さを競うものです。
 森の中のため、細い坂道や階段が多く、走り回ると大変ハードなコースです。一部のチームが制限時間を過ぎてもなかなか帰らず、スタッフが迎えに行くというハプニングがありましたが、なんとか全員がけがもなく無事に帰ってきました。
 参加者は、明るいスタッフの方々から、競技中は励まされ、ゴール後は手作りの参加記念品をもらい、温かい豚汁のもてなしを受け、帰りには歌で見送られました。スタッフの皆さん、ありがとうございました。
 教学の森野外活動センターでは、今後も3月20日の「星を見る会」をはじめいろいろな企画への参加者や、4月から活動できる大学生スタッフを募集しています。連絡はTEL0727-22-8110までどうぞ。
 参加者が多数だったので入賞者のみ紹介します。

4km団体の部
 1位 畑明広・横山聡司(中2)
 2位 野平志乃(高2)・Shunsuke Cho(OIS12)
 3位 藤本卓・金碩燦(中1)

4km個人の部
 1位 馬場博史(教員)

★BIRD MAN CLUB 速報 No.1

小俣こずえ
中学3年

 第23回『鳥人間コンテスト選手権大会』に向けて、2月から本格的な活動が始まりました。大阪電気通信大学と大会参加経験のある指導者(社会人)との合同で参加する事は、一度インターカルチュアでお知らせしましたが、そのチーム名が決まりました。その名も『WIND PLAYING(風遊び)』です。今回は初めての参加なので、一番一般的な滑空機部門に出場する予定です。製作作業が始まる4月までは資金集めのための活動を中心に進めていきます。毎週末、大学で合同ミーティング&活動を行っています。進行状態はポスターでお知らせしますので、それを見て興味を持った人は友達も誘って一度説明を聞きに来て下さい。また、先生方・御家族の方でも興味を持たれれば大歓迎ですので、ぜひ声をかけて下さい。よろしくお願いします。

★涙のお話

松井尚子
保健室

 春は親しい人との別れや、新しい人との出会いの多い季節です。卒業式や入学式に、いろんな思いが湧いてきてぽろりと涙する、なんてこともありますよね。さてこの涙、いったいどうして流れるのでしょうか。
 涙は、その98.5%が水、あとはナトリウムやカリウム、アルブミンやグロブリンなどの塩類とたんぱく質でできています。ふだんは涙腺から一日0.6ccの涙がでて、目の表面をきれいにしたり、角膜に酸素や栄養を与えています。役割を果たした涙は涙のうに一時ためられて、鼻涙管を通って鼻に流れます。うれしい、悲しい、腹がたつ、などの感情が強くおこると、自律神経が刺激されて普段より多くの涙が出て涙のうにためきれず、外にあふれることになります。これが「泣いている」状態ですね。
 涙は鼻涙管を通って鼻に流れますから、泣けば泣くほど鼻も出てきます。西洋人は一般的に鼻涙管が日本人よりも太いので鼻がでやすく、泣くときにハンカチを鼻にあてる人が多く、日本人は逆に目にあてる人が多いといいますが・・・
 ところで、悲しい涙は副交感神経の作用で水分の多い、しょっぱくない涙ですが、くやしいときや怒っているときの涙は交感神経の作用でナトリウムの多いしょっぱい涙がでるのだそうです。涙にもいろんな「味」があるのですね。
 ちなみにあくびをして涙が出るのは、顔の筋肉が動いて涙のうを押さえてしまうから。これはこぼれるほど出ないので、「うそ泣き」には使えないですね。(笑)

★保護者会だより

<保護者OBからの風>

教育方針の成果は卒業生に表れる

藤本真理子
第5期生保護者

 アメリカの学校生活とOIAを振り返って…。
 息子の大介がOIAに編入したのは1991年9月、OIAが開校した年でした。その時息子は中学1年生、中2〜高2まで帰国子女ばかり、初めて一般性との合同の学年でした。息子はその直前までニューヨーク郊外のパブリックスクールに通学していました。アメリカでの学校生活では日本との教育の違いに驚かされることが多く、数え上げるときりがありませんが、その一つに父母たちのボランティア精神がすごいと感じました。今でこそ聞き慣れたと言うより聞き飽きた言葉ですが、私たちが渡米した1986年ごろには日本にはボランティアというもの自体の存在があやふやな時代でした。
 父母たちは積極的に学校をサポートし、数多い学校行事を支えていました。休日の課外活動、スポーツなどコーチも父母たちと地域ぐるみで協力しあい、日本のように仕事以外は何事にも不参加の日本の父親との違いに驚きました。また教師も一人一人の子供の性格から家庭環境から全て把握しており自分の教育にプライドを持っているように見受けられました。(校長はドクターの称号を持っており絶大な権限を持っておりました。)
 ある時、子供の成績が下がったので私はどうすれば良いのか尋ねたところ、「教育は私達に任せてほしい。これが私達の仕事だから、貴女は暖かいリラックスできる家庭を作るのが仕事です。」という返事が返って来ました。日本の学校では低学年の場合、家で宿題を見てやってほしいだとか、漢字の書き取りをさせろとか言われていた私はその言葉にとても満足したのを覚えています。
 少人数で個人尊重の教育、自由の中にも公共の場でのたしなみ、マナー、幼い頃から自分の意見を発表し、また人の意見をちゃんと聞くアメリカ式の教育に感心させられる事が多く、又学校の方針も時には厳しく(普段自由だが違反すれば罰は厳しかった)時には暖かく私達に接してくれました。日本の教育が全て悪いと言っているのではありません。日本に無い素晴らしいものを目にして戸惑いながらもなるほどと納得させられることが多かったのです。
 日本の公立の場合はどうでしょう。役員を決めるのになり手が無く大変です。又、参観日等学校行事にはほとんどが欠席。先生と父母との意志の疎通は無く、むしろ反目しているようにさえ見受けられます。子供は学校に預けたら後は学校の責任と言わんばかり、学校は保育園ではありません。いじめ、教師の問題等アメリカの学校に転入させるよりも帰国後日本の学校に転入させる方が難しいと頭を抱えておられる海外駐在員家庭の声をどれだけの日本の学校が理解されていることでしょう。
 日本の公立中学校に疑問を持っていた私は帰国後すぐにΟΙΑに息子を受験させ、編入させていただきました。その年度は何しろ開校したばかりの学校で何もかもが初めての試みでした。皆で自分達の意見を出し、子供達主導の行事に親も陰ながらサポートしました。先生と父母達が協力しあって新しい学校の成功に向けて試行錯誤を重ねながらも積極的に参加し、多くの父母がボランティアを希望し、楽しみながらお料理をしたり、学校ひいては子供達の為に親子で行事に参加出来た事、とても良い思い出です。それらの行事を通じて子供達もそれぞれに自分の能力を発揮したり、新しい発見があったりして成長していくのを見るのが楽しみでした。ミュージカルやディナー等もあって思いきり着飾って夫婦で参加した事も今はとても良い思い出です。父母達で地域のネットワークを作り一年に1〜2回集ってワラビ取りに行ったり、クリスマスリースを作ったり、学校を通じて親同志が心ゆくまで楽しみました。そうこうしながらも進学の悩みや生活面の相談など得ることの多い集まりだったような気がします。ともすれば自由=やりたい放題、非協調性、自己主張=エゴというように履き違えられやすい日本で教育をいかにうまく導いていくか困難ではありますが、学校が単に学力をつけさせるだけの場ではなく今までの日本になかった生徒の自主性を重んじる真の国際学校として日本と海外の教育の良さを合わせ持った学校であってほしいと思います。
 OIAの年数が経ってくるごとに日本の学校らしくなっていくのは少し淋しい気がします。息子は大学に入学してOIAの生徒達がいかに優秀であるかがわかると申します。学校の教育方針の成果は卒業生に表れる事でしょう。OIAが益々発展していくことを望みます。

<保護者OBからの風>

心に残る5つのリスペクト

前川比佐子
第4期生保護者

 今や娘も大学2年生となり、千里国際学園には卒業以来ご無沙汰でしたのにインターナショナルフェアに参加することになり久しぶりに学園を訪ねることになりました。その日はOIA、OISがコミュニケートするイベントの日であった訳ですが、OIA・OISが併設されている千里国際学園ならではの雰囲気が醸し出されていました。
 娘は帰国生でしたから、これ程恵まれた環境の学校は他には見当たりません。しかし開校時からお世話になっていましたから生まれたての千里国際学園から見て参りました。裏にはスタッフの方々の多大なるご苦労を感じて参りました。風の便りによりますとOIA、OISが歩調を合わせるために学校のシステムが変わったとか……。これも千里国際学園が7年余りを経過しての結果の選択であったでしょうし、ここに到るにはかなりの議論がなされたことでしょう。常に開校時の理念を思い出し理想に向かって進んで行って欲しいものです。スタッフの熱意は必ず伝わるでしょう。その一例に先日自宅を離れて下宿している娘が帰ってきて申すことに「大学の先生はご自分の研究にばかり熱心で学生を教育してないよ。高校時代の先生の方がずっと生徒の教育に熱心だったよ。」とぼやいていました。この言葉からも先生方の熱意は生徒がしっかり受け止めていたことが判ります。
 そしてOIAの教育方針である知識注入型でない授業の展開は必ずや自ら考える生徒を育てていることでしょう。また心に残る5つのリスペクトは学校を卒業してもいつまでも心に残っていることでしょう。(親である今の私にも当てはまるのです)こんなことを考えながら6年間も千里国際学園で過ごせた娘の幸運を感ぜずにはいられませんでした。

★編集後記
 卒業式を終えて「心にぽっかり穴の空いたような」気分です。教師生活19年で5回目の高3担任でしたが、中学校から6年間を見てきた学年は初めてです。先日、みんなの6年前のあどけない写真を見ていて、着実に時が流れていることをあらためて感じました。彼らが国語の課題で書いた卒業論文を読んでみると、本校での成長のあとが強く感じられます。今号には3作品しか掲載できませんでしたが、できれば卒業論文集で他の作品も時間をかけてゆっくり読んでみようと思います。卒業後もこんな力作をインターカルチュアに投稿してくれることを願っています。