Senri International School (SIS)
Integrated Studies

総合


◆「総合」科目と「総合科」について

新教育課程に移行した2005年度卒業以後の学年では「総合」が必修となり、高等部3年間に36単位の「総合」の授業を履修しなければなりません。3単位が卒業に必要な単位数ですが、6単位が「総合」の単位として認められる上限です。つまり、7単位以上の科目を「総合」として履修しても、6単位分しか与えられません。この点が他の教科とは異なるので、注意が必要です。

高等部1年で必修の、「比較文化」は社会科の科目ですが、その合計3単位中1単位は「総合」として与えられるので、残りの25単位分を卒業までに履修することになります。次ページ以降にある高等部の総合科目をよく考えて選択してください。 

一つの科目を、本来の科目としても、「総合」の科目としても履修できるものがあります。たとえば、英語の一部、国語の小論文などは、それぞれ「英語」「国語」として履修するのか、「総合」として履修するのかを、授業選択の際に決定・申請しなければならないので気をつけなくてはなりません。

 総合(Integrated Studies)の科目は、上記のように文部科学省の打ち出した新教育課程の実施(「総合的な学習」)に伴って設置された科目です。千里国際学園では、開校当初から全ての科目において、これに近い発想で、既成の科目内容にとらわれない授業が各教科で工夫されてきたので、「総合」科目としても、各教科からその教科の科目としても認定できる科目として、多くの授業科目が提供されています。

 同時に、教員個人の得意分野を生かした科目、大学との連携から生まれた科目などもここに含まれています。「5リスペクト」という学園の生活の基本を学ぶ時間は中等部の必修です。さらに「現代文明を考える」というキャンプ実習を伴うユニークな科目、そして2005年度からは、開校当初から続く「SIS夏のキャンプ」も普段の授業ではできない自分の能力を伸展する場、リーダーシップなどを学ぶ「総合」科目として認定することとなりました。

 以上のほかにも、「総合」科目には、いくつかの教科教員が連携してカリキュラムを開発し、文字通り「総合」的に学ぶにふさわしい内容を科目として設置しています。そして、2005年度からは、特にそうした科目開発と運営を中心課題とする「総合科」が設置され、各教科の代表が集まって、以下の科目内容の整理、開発、運営をしています。情報科科目との連携は特に密になっています。これらの科目の目標は、リサーチ・スキルの習得、つまり自分で計画を立てて、調べ、まとめ、発表する力をつけることです。

 次の表の科目は、中等部での必修で、コンピュータや図書館・インターネットを利用した勉強の進め方、調査研究、まとめ、発表法を学び、本学園での学び方を訓練する場です。様々な教科の科目では、上級生になるほどテーマだけが与えられることになる課題に、どう取り組んでいけばよいのかを、保健などの課題の具体例と共に学びます。
 

  総合 情報
中等部1 「知の探検隊」「保健総合7:からだ探検」 「コンピュータ基礎7
中等部2 「保健総合8:自分で作る「からだ」」  
中等部3 「保健総合9:自分で守る「からだ」」  

取り扱う内容は、科目間、学年間で連動していて、何度か繰り返す中でスキルを確実に身に付けるよう、カリキュラムを組み立てています。

 総合/情報「情報の技術」「リサーチスキルズ」、情報「コンピュータ基礎」「IT1」「IT0a/0b

 これらの科目は、中等部3年から高等部3年までの選択科目として、履修することが出来ます。内容は、中等部の「知の探検隊」「コンピュータ基礎」と同等で、中等部で上記の科目を勉強しなかった人のための開講ですが、すでに一度勉強した人も、さらに高いレベルのレポートやプレゼンテーション製作を目指して、履修することも可能です。

 現在のところは、このような内容をもつ総合科ですが、これからもさらに工夫を重ね、よりよいカリキュラムを提供していきたいと考えています。

 総合科についての質問は、教務センターか、総合科主任 青山まで。


学校法人千里国際学園 Senri International School Foundation. Modified 2006/02/09