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SOIS理科の考えるScienceとは      — Nature

 

Scienceには,自然のしくみを理解したときの爽快感があります。創造する高揚感があります。そして,それらを伝え合う喜びがあります。「解る」「創る」「伝える」これら3つの楽しさは,生徒たちの成長に必要なスキルに密接に関わっています。理科の学習では,これら『理解』『創造』『コミュニケーション』を中心とした軸(『思考』『議論』『向上』,『自然とのかかわり』『社会への貢献』)でバランスよく学び,様々なスキルを身につけます。そして,習得した様々なスキルを統合してさらに高度な能力を獲得していきます。高度な能力を様々な場面で適切に使えるようになると,いかなる困難な問題にも立ち向かって解決できるようになるはずです。Scienceの学習を通して,生徒たちは自然のしくみと向き合います。そして,社会へ貢献したいとの思いも大きくなっていきます。理科では,科学的な思考を持って学び続けることができる人々のコミュニティーを提供し,成長してゆく生徒たちの学びを支援します。

SOIS: Osaka International School (OIS) of Kwansei Gakuin and Senri International School (SIS) of Kwansei GakuinBack with solid fillInternet with solid fill

                                                                                                              

理科の学習        — OUR GOAL

Oval: ü	自然とつながる
(“Scienceの楽しさ”
    -- 自然のしくみを、自ら考え、発見し、理解する)
ü	学習とつながる
(“アクティブラーニング”
    -- 実験を中心としたカリキュラム)
ü	世界とつながる
(“グローバルな理科教育”
    -- IBDP教員との連携・協力体制)
ü	大学とつながる
(“上級プログラム”
    -- 関西学院大学理系学部との連携・接続)
ü	本物とつながる
(“ホンモノ志向の理科教育”
    -- 研究者による指導・支援体制)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さあ,  Science を語り合おう! そして, 一緒にScienceしよう!


Science
は好きですか? Scienceの楽しさってなんですか? 私たちSISOISの理科教員はScienceが大好きです。Scienceの楽しさを知っています。そして, その楽しさを伝えたいと常に思っています。

【自然とつながる】

自然を発見しよう!

ScienceCreativeです。自分だけの知っている自然の仕組みが必ず見つけられます。自然に対する好奇心からScienceが始まります。

「なんこれ? どうなってるの どうしてなの?」

自然には不思議なことが満ちあふれています。疑問に思ったら,よく確かめましょう。考えましょう。考えることは,とても楽しいことです。

「わかった!」

わかったとき,その爽快感は何事にも変えがたいものがあります。そのとき,自然の見え方が変わります。そして新しい自分に出会えます。そんな体験を数多くしてほしいと願っています。

そして, また

自然に対する視野が広がると,また違う不思議に気づきます。自然への理解が深まると,もっと確かめたくなります。工夫して・考えて・行動して,そしてまた自然のしくみをもっと理解していきます。

「ねぇ, 聞いて聞いて

わかったとき,何かを発見したとき,そんなScience の面白さを体験すると,誰かに伝えたくなります。 伝わったとき,Scienceの方法や概念が通じ合ったとき,とても喜びを感じます。新しい自分たちに出会えます。そしてもっとScienceを語り合いたくなるはずです。

仲間とともに

仲間と協力して作り上げる・発見する・議論する。一緒にScienceを楽しむともっともっと面白くなる。そして自然探究の輪が広がって人々を幸せにする。 そんな夢を描いています。

【学習とつながる】

Scienceの本質は『自然を理解』することにあります。その『自然を理解』したいという原動力とそのためのスキルを育成することがSISの理科教育の中心目的となります。思考スキル・探究スキル・対話スキルなどを習得し適切に応用できるように学習して行きます。そのため能動的な探究練習と概念理解を重要視し議論などによって相互および自己評価しながら学習内容の定着をはかります。理科教員のオフィスでは,中等教育のスペシャリストが机を並べ,常に議論しながら最先端の学習方法を創り出すことに挑んでいます。

【世界とつながる】

SISの理科教育環境は国際バカロレア(IBInternational Baccalaureate)教育の経験豊かな外国人教員(OIS教員)らとともに築かれています。OISの外国人教員4名は,それぞれ「物理」「化学」「生物」教育のスペシャリストであり,IBが提供するグローバルな教育プログラムを長年実践してきています。また,世界のインターナショナルスクールを渡り歩いた,ハイレベルな国際感覚をもつチャレンジャーたちです。そんな彼らとは,実験室やオフィスの共有のみならず,様々なコラボレーションをすることによって理科教育の内容や質を向上させています。そして,新たな効果的教育方法を創り出すことにも挑んでいます。

理科教員のオフィスでは,「物理」「化学」「生物」を担当するSISOIS3名ずつの外国人教員がそれぞれペアになった机の並びになっています。これにより,それぞれの得意分野ごとのコラボレーションも可能になっています。日本語での学習に困難を抱える生徒でも,気軽に外国人教員に質問できる環境にあります。実験室管理もしている実験助手はすべての面において有能であり,理科教育が支えられています。理科教員は,英語が堪能であることはもとより,個性的で親しみやすい者ばかりです。オフィス自体もたいへん開かれており,気軽に入室しやすいので多くの生徒たちで理科教員オフィスは常に賑わっています。

理科室は,まさに世界を知る教育者集団のいる場所です。このような恵まれた環境のから世界中で活躍して行ける生徒をたくさん輩出したいと考えています。

【大学とつながる】

SIS, 関西学院の中等教育を担っています。そのため,関西学院大学より様々なサポートを受け,高等教育以降に必要となる資質の育成に取り組んでいます。また,院内推薦により希望者はそのまま関西学院に進学する道が設けられています。

卒業生の進学先は関西学院大学のみならず多岐にわたっています。それは生徒自らが将来についてよく考え,自分が本当に学び続けて行きたいものを持っているからです。大学での学びを理解したうえで進学していきます。そして,そのために惜しみない努力を在学中から積み重ねています。大学入学へ努力するその道筋の中で,多くの得がたいものを経験して行きます。同じように努力している仲間が,それぞれの将来に向かい真剣に取り組む,そんな集団を生徒たちはつくり上げています。特に,国公立大学の自然科学系学部に進学しようとする生徒集団は,強い絆のもとに切磋琢磨しており,とても頼もしく感じられます。

卒業生たちが高等教育以降の歩みで,それぞれの能力を開花して行くさまは目を見張るものがあります。

【本物とつながる】

SISの理科教育では,「理数探究」や放課後の活動などで研究者による直接指導や支援体制を行っています。そこでは,最先端の発想はもとより,すばらしい人間性に触れることができています。研究者と身近に接し話ができたことによる刺激は,生徒たちにとってやはりたいへん大きいものがあります。「Scienceが好き」という人々の研究姿勢や使命感,そのほか人生観や夢などを語り合えることは,生徒たちの成長に大きく寄与しています。研究室には誠実でユニークな研究者が多くおり,また独創的な研究が行われています。国際協力の重要性とその苦労を現場で活躍する「ホンモノ」の研究者から「今」の研究を通してしてうかがい知ることができます。国際舞台で生き抜く厳しさや心構えについて改めて気づかされ,英語能力はもちろんのこと,きちんと説明できること,人のまねをしないことの重要性を認識していきます。そして,今の日本において足りないことや,何を生かしていくべきかについてしっかり考えてけるようになります。

学習のねらい     — design

中等部(MS

Scienceの本質は『自然を理解』することにあります。よって『自然を理解』したいという原動力,およびそのためのスキルを育成することが理科教育の中心目標となります。

そのために,考えて表現できることを目指します。理科の醍醐味である爽快感や高揚感を体験してもらい,どんどん実験のスキルや創造・学び合いにつなげていきます。知識を身に付けることは大切ですが,すぐに正解を求めず粘りよく考えてゆくことはもっと大切です。知識を身に付けたいというモチベーションと,それを自分で解決するスキルや創造力を,どんどん磨いていくことが中等部理科教育の1番の魅力です。

中等部での実験中心授業では,考えた行動や表現できるようになります。実験は成功ばかりではなく,数々の失敗を克服しながら成果につなげていきます。7年生では,まずそのような『自然を理解』するとは何かを体験的に学ぶために,自分の力で実験を成功させることでしか味わえない「やった!」という感動を体験します。それによって「考えることは楽しい」「もっと知りたい」という原動力が培われます。

このベースより本格的に実験スキルや知識を育んでいく8年生では『自然を理解』することによって得られる深い喜びを体験していきます。具体的な理解をかさねてゆくことで自信がつき,協働による学びあいの中で自己効力感も高めていくことができます。

得られたスキルや知識を伝え合うことでそれらのつながりが意識できるようになる9年生では,さらに論理的に考え伝えるスキルもつけて行きます。論理のネットワークが構築されると,ひとつの理解が一気にほかの理解に波及して広がります。このときに得られる楽しさは,その後の学習において大きな原動力となり,Scienceの虜とさせてくれます。これら中等部の学習によって高等部での学習の基礎が固まっていきます。

できた!  7年生

『自然を理解』するための第一歩、自らの力で実験を成功させる「やった!」の喜びを味わうことを第一目標においた授業内容です。何度失敗しても構いません。成功するまで何度でもトライしましょう! 自然に対する観察の仕方を身に着けることで,自然の美しさが実感できるでしょう。

わかった!  8年生

『自然を理解』するための色んな考え方や方法を身に付けていきます。ルールを覚えた上で,「あ、こうすると分かるぞ!」という自分で考えて課題を乗り越える。そのための探究スキルをどんどん身に付けていきます。自然に対するとらえ方が変わることで,さらに自然が美しく思えるでしょう。

つながった!  9年生

『自然を理解』するためには,科学での概念理解や論理も大切です。わかったことを表現することで,様々なつながりやより深い理解ができます。そしてその中で,論理的な説明の仕方や効果的な表現方法を身に付けていきます。また,数学との結びつきに気づくことも多くなっていきます。「科学って深いなぁ!」と感らじれる感性を伸ばし,高等部へとつなげます。

高等部(HS

中等部で体験した,「できた!」「わかった!」「つながった!」体験は,確実にScienceの三つの軸である『解る』『創る』『伝える』楽しさや,『思考』『社会への貢献』などの面白さやそれらへの意欲につながるでしょう。

高等部では,これらの楽しさをより高度なスキルへと発展させて行きます。概念理解の爽快感や探究活動の高揚感を味わい,さらに上級の学習をするためのスキルを身につけることができます。それらは確実に『自然を理解』するための原動力となると期待できます。そして得られた様々なスキルは大学以降の学問を支えるものとなるはずです。

高等部の学習では,『物理』『化学』『生物』『地学』の4つの分野に分かれて学んでいきます。また,これら4分野を統合して学ぶ『科学と人間生活』や『理数探究』などがあり,大局的見地からもScience を学習していきます。

卒業後

現代の国際社会で生き抜くためには, よりよいアイデアを出しながら, よりよい協力者に恵まれることが不可欠です。教養や経験とともに倫理的にも優れた人であることが大切です。理科教育を通じて, 地域社会やグローバル社会に貢献できる能力を持つ生徒を育てて行きたいと願っています。