2008年12月14日(日)近畿和算ゼミナール

参加者の感想

 がちがちに凝り固まった文系の私にとって、鳴海先生の「作家の視点」からの解説はとても入り易いものでした。お話を聞いて、和算とならば少しは仲良くなれそうな気分です。どうも有難う御座いました。(AN)

 小説家の話を聞くことも、和算の話を聞くのも初めてだったので、講演会は貴重なものでした。実在の人物の人生から彼の気持ちを想像して書くことが小説家であることを実感しました。また、めったに見れない数学書、飛鳥時代から用いていた鈎股弦の定理や、零の存在を知ることができました。数学が苦手で文系の人間ですが、鳴海さんの話は聞いていて難しいと感じませんでした。教科書で習わない「数学」はむしろ面白いと思い、和算に興味をもちました。遠いところ、来て頂けたことを感謝しています。ありがとうございました。(TK)

 1時間半ほどの短い講義でしたが 非常におもしろく ためになることばかりでした。いつかまたお話をゆっくり聞ける機会がればいいなと思います。(WN)

 鳴海先生の話を聞くのがとても楽しみでした。キャリアの長い作家さんなのでとても経験が多い方だと思っていたからです。その当日鳴海先生の話を聞いて、思っていた以上に面白かったです。鳴海先生の言葉に重みがあり、自分の経験からだけではなく裏付けてある証拠もあって、説得力がありました。鳴海先生はチャレンジすることを忘れないと言っていました。チャレンジすることには図りきれないほどの勇気がいるので、その鳴海先生の姿をみて心を打たれました。鳴海先生の言っていたことがなんとなくわかってきました。人は新しいものに挑戦して、本当の自分をわかっていくのだと僕は思っています。これから僕もいろいろな事にチャレンジしていきたいと思います。本当にありがとうございました!また次の機会があれば聞きにいきたいと思います。(RS)

 今回は円周率のお話ということで、正直なことをいうと数学のややこしい式が沢山でてくる眠いお話だろうと想像していました。が、楽しんで聞けるような雰囲気の中でお話してくださったので、結果的に良い意味で裏切られたカタチとなりました(笑)。江戸時代の日本で、あれほど数学は発達していたこと。数学の歴史をたどっていくと沢山のロマンがあること。今回のお話で初めて知りました。貴重なお話をありがとうございました。(RK)

 小説を書く際、作家さんがいかに入念に下調べをし、なおかつ読む人のことを考え作品を作っているかよくわかった。物語に登場させる舞台には、自分で足を運んでその場の空気を感じてくる。これがあるから作品にしっかり入り込めるんだと学ばされたと思う。円周率を求めるとき内からの多角形と外からの多角形を、細かく細かくしていくことで数字を求める
いろいろな理からピタッと数字が出てくるのが数学らしい数学だと自分は思っていた。けども、こういう試行錯誤、地道な作業というのも数学のひとつなんだなと感じた。(HI)

 鳴海先生の講義は、数学の奥深くを触れるのではなく、数学の表面から歴史などについてだったので、わかりやすく、他の数学者の方の講義より面白いものだった。円周率を歴史の観点から見て作られた作品、「和算忠臣蔵」は一番興味深く、読んでみようと思った。(KI)

 「円周率を計算した男」を事前に読んで行った。本を書くにあたって題材にした話や話の裏話を聞くことができて、今までこのような体験をしたことがなかったので、公演を聞くということは普段気にして本を読んでいない私にとって、作者の気持ちを読み取って読み進めることの大切さをおしえてくれたと思う。最後に主人公の奥さんが胸に病気ができてしまっていたという話がとても切なかったです。(MH)